ソマリアの木彫りの匙です。
先が大きくひび割れています。民具は、使っていた人が要らなくなったものだから手放すとは言え、使いものにならないほど壊れたものに出逢うと、なんかほっとします。
破れた籠や穴の開きそうな器、結構好きです。
匙は、左右対称ではなくなるほど使われています。
まるで我が家のご飯杓文字のようです。夫がおこげをがりがりと取るので、我が家ではどんな杓文字も、削れていびつな形になってしまいます。
右はソマリアの新しい匙です。
新しいと言っても30年も前のものですが、使わないので育っていません。
古い匙は、柄に開けた穴に親指をあてがうと、しっくりと手になじみます。
持つときに指をひっかける突起が、匙を安定して置く役目もしています。
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