骨董市で、水屋さんのお連れ合いが小さな人形たちを並べている中に、東欧諸国のものと思われるろくろ細工の人形がいました。男性も女性も民族衣装を身に着けています。
焼きごてで模様を描いてから彩色したもので、最初は男女しか目に入らなかったのですが、近くには同じつくり方の塔みたいなものが置いてあり、それには「BULGARIA」の刻印がありました。ブルガリアの人形を見るのは、たぶん初めてです。
同じ手法でつくられていることから、この塔も仲間だろうと思いながら値段を訊いてみると、1つ300円でばらで売っているとのこと、3つともいただいてきました。
ブルガリアの民族衣装には、いろんな種類がありますが、エプロンをつけて、レースの下スカートが見えるように上スカートを重ねて、スカーフは後ろで結ぶとすると、こんな衣装かと思われます。
腕を腰に当てているところ、人形とそっくりです。
男性の民族衣装の写真も探してみましたが、パンツの上にアイルランドのキルトのような短いスカートをつけているものが多く、上半身はそっくりだけど足元にゲートルみたいなものを巻いていなかったりして、なかなか見つからない。パンツの色が違うけれど、この絵が一番よく似ていました。
さて、家に帰ってから、よく見ると女性は上半身と下半身が別もののようです。
上下に引っ張ってみると、案の定蓋と身に分かれ、中がくり抜かれて、何か入っていました。男性も引っ張ってみると二つになりましたが、男性には何も入っていませんでした。
女性の中に入っていた小さなガラスビンには、斜めに紙が貼ってありました。
いまどきのことだからスマホで文字を読み取れるかと、老眼鏡の上に拡大鏡までかけて見たのですが、しみ出した液体のせいか、貼ってある紙の文字を読むことができませんでした。
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| ソラシカ散歩からお借りしました |
では別の方法でと、ネットで「ブルガリア 人形」と検索してみると、ろくろでつくられたと思われる木製の人形が見つかりました。
中に収められているのは、ローズオイルと呼ばれるものでした。
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| セレクトショップdomacaよりお借りしました |
香水に疎い私は、ローズオイルが何か知りませんでしたが、朝日が昇る前に摘み取ったバラの花を蒸留してつくる香水だそうです。
中身がローズオイルとわかる前に、塔みたいなものも容器になっているのではないかと、引っ張ってみましたが、抜けませんでした。そこで回してみたら、こちらはネジ式になっていました。
どちらかと言えば、これが典型的なローズオイルの容器のようでした。
似た形のものが、いろいろあるようです。
ガラス瓶の中には、コルクの蓋に刺したガラス棒が入っています。
今ではビンの蓋は、棒と一体型になったプラスティックのようですが、かつては一つ一つ手作業で、コルクの蓋にガラス棒を取りつけていたものとみえます。
ブルガリアは1946年に王制を廃止、ソヴィエト連邦主導の東欧諸国の傘下に入って社会主義国になりましたが、1989年の革命後に複数政党制になりました。
1989年が人口のピークで900万人いましたが、2024年には680万人に減少、人口危機が深刻な問題のようです。
この人形がつくられたのはいつごろか、1989年以前につくられたのは間違いないと思いますが、おそらくもっと前でしょう。
詳しいことはわかりませんが。






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