猫用の首輪を買おうとペットショップを訪れると、どの首輪にも鈴がついています。あの首輪、どなたも、鈴のついたまま、使用しているのでしょうか?
我が家のトラは、ネズミや、雀などを獲ってくる、名ハンターです。でも、鈴がついていたら、狩りは難しそうです。狩りはしないに猫だとしても、どこに行っても、寝返りを打っても、ちりんちりんと鳴っているなんて、私が猫だったら、「やめてくれ~ぇ」と叫びそうです。
というわけで、我が家では、トラの首輪を新調したときは、必ず鈴を取り外します。
招き猫には、ほとんど鈴がついています。鈴を描いている招き猫だけでなく、本当の鈴をぶら下げている招き猫も少なくありません。猫と鈴は、いつ、どうやって結びつけられたのか、考えてみると不思議です。どんな背景があったのでしょうか?
身体の割りに大きな顔の、いわゆる常滑系の招き猫が、小判を抱えるようになったのは戦後ですが、小判を抱えた猫たちは、たいてい、首から鈴をぶら下げています。
そして、小判を抱えていない常滑系の招き猫(今もつくられています)は、首から鈴ではなくて、小判をぶら下げています。
高さが30センチもあるような大きな招き猫の小判には、よく「福寿」と書かれています。
小さい猫は、ただ「福」と書かれた小判をぶら下げています。
「大福」と書かれた小判をぶら下げた招き猫もいます。
常滑系の、小判を抱えていない招き猫で、首から鈴だけをぶら下げている招き猫は、案外少ないものでした。
我が家には、一番上の写真の一匹いるだけです。
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