招き猫の江戸風鈴です。
風受けは小判になっています。
後ろ姿は、首輪の結びと尻尾です。
西洋のガラス玉は、外側に絵つけをしますが、江戸風鈴は戸外に吊るすことを前提としているから、内側から彩色しています。
ガラス絵を描く方法で、顔や耳を最初に描き、最後にべったりと黄色を塗っています。
ぶら下げるところはセルロイド、風に揺れて縁に当たって音を出す部分は、透明ガラスの棒ビーズと、昔ながらの材料でできています。
あっ、セルロイドは江戸時代にはありませんでした。
江戸風鈴が文献にあらわれるのは享保年間(1700年頃)、長崎のガラス職人が、ガラスを見せものにしながら、大阪、京都、江戸と伝えたそうで、当時のガラスの風鈴を今の値段に換算すると、200万円から300万円ほどしたそうです。
でも、江戸風鈴は透明なものの方が、やっぱり涼しげですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿