2010年7月22日木曜日

土の鳥笛



日本の土笛で圧倒的に多いのは、鳩笛です。たぶん、土笛の音色が、鳩の鳴き声に近いからでしょう。
また、全国各地にある八幡宮と鳩とは、切っても切れない関係にあったようで、八幡様の授け物としての鳩が、各地にありました。子どもの病気の平癒のために求め、無事治ったら、納めるというものです。




一番奥の鳩笛は、青森県の下河原の鳩笛(弘前土人形)です。大きくて、姿も善し、日本を代表する鳩笛です。
奥から二番目は、福岡県の赤坂の鳩笛です。赤坂土人形には、かつては、鶏笛や犬笛もありました。今でもあるでしょうか?
三番目は鹿児島神宮の鳩笛です。鹿児島神宮には、いろいろなおもちゃがあって、どれも素敵です。いろいろ持っていたのですが、紙でできたものは、すっかり壊れてしまいました。

手前から二番目は、鎌倉の鶴岡八幡宮の鳩笛です。一番手前の鳩笛には、八幡鳩と記してあるのですが、どこの八幡様のものでしょうか?九州方面の八幡様の鳩笛ではなかったかと思うのですが、確かではありません。




やはり、鳴き声が似ているからでしょうか、フクロウの土笛もあります。
これは、長崎県の古賀の土人形です。学生時代に制作者を訪ねて、手に入れたものです。長崎ですから、古賀人形は、「阿茶さん」や「おらんださん」など、外国人人形で有名ですが、このむっくりしたフクロウ笛は一目見て好きになったものです。




このつんのめった、苦しそうな姿で、我が家にいること早、数十年。よい声で鳴きます。




こちらは、中南米の鳥笛です。
後ろのみみずくはメキシコの笛、前の二つはペルーの笛です。
みみずくは、「ホー、ホー」と低い声で鳴きますが、前の二つはちょっと甲高い音がします。吹くところ以外に、いくつか穴が開いていて、オカリナになっていますが、そういろんな音が出るというわけでもありません。



2010年7月21日水曜日

何をしているのでしょう?



カンボジアのお土産物です。
使わなくなった、自動車部品やナットを溶接してできた人形たち、二人は何をしているのでしょうか?
一人は望遠鏡で、遠くを見ていて、一人は持っているものを地面に当てています。
地面に当てているものは、いったい何でしょう?

実は、地雷探知機なのです。




二人は、地雷を除去しようとしているのでした。

胴体のあたりや、腰のあたりの可愛らしいこと、顔はナットですが、ちゃんと人に見えます。こんな人形がつくられない世界がくることを、願ってやみません。


2010年7月20日火曜日

鉋



も う2年ほど前になるでしょうか、友人の大工のAさんから、鉋をいただきました。

Aさんの建てていた家を見学に行ったときのことです。
我 が家がどこまでできたか話していて、「できることなら、鉋は使わないで済ませたかったけれど、どうしても必要になって、とうとう買ってしまった」と報告す ると、「えっ、鉋を使うようになったの。それはよかった」と、目を輝かせて喜んでくれて、「手伝えないから、せめてこの鉋を使って」と、大小二つの鉋をく ださいました。

大工道具の中で、使いこなすのがもっとも難しいのが、手鉋です。ピンからキリまであり、いい鉋は使うのと同じほどの時間 を、手入れに費やさなくてはなりません。
Aさんは、何度もテレビでとりあげられたような大工さんで、彼の削った鉋屑は、長くつながって、幅が一 定 で、厚みも一定で、あまりにも薄いので、向こうがきれいに透けて見えます。
そして、私の鉋屑はと言えば、お話しするのも恥ずかしいような代物 で す。

私は、建設現場や、建具屋さんに行ったとき、鉋の手入れ具合を見て、腕前判断の目安にします。腕のいい大工さんや建具屋さんは、 必 ず、手入れされたいい鉋を持っています。
といいながら、自分はどうか? 私の鉋は、刃にさびも出ているし、刃はまっすぐかどうか、人様には絶 対に 見せられないので、いつも目につかないところに隠しています。




A さんの鉋は、これまで見たこともない、気品の漂う鉋でした。それもそのはず、希少な、昔の刀だった最高の鋼(はがね)を使って、名のある鉋鍛冶が打った刃 を、厳選した京都産の樫を使って、Aさん自身が仕上げたものだったのです。




鉋 台はほどよい重さで、木は美しく、正目が通って、手に吸いつくようです。
固辞しましたが、Aさんは、「どんどん、使って」と、気にしません。 私も 夫も、青ざめてしまいましたが、見学に来ていた他の大工さんたちや、Aさんのお弟子さんたちは、とてもうらやましそうでした。




A さんは、よい道具によって自分はつくられ、より深い世界にいざなわれたと言います。道具が人をつくり、人が道具をさらによいものにしていくという相互作用 は、頭ではわかります。しかしそのことが身体でわかる日が、いつか私にも来るでしょうか?

この鉋の前には色あせて見えますが、Aさんに 話 した、思い切って買った鉋だって、それなりにりっぱな鉋で、私にはまだ、分不相応なものなのです。




と いうわけで、Aさんの、「使って」という期待にはとても応えられず、鉋は我が家の宝として、道具箱をつくって、納めています。
九州の赤樫でつ くっ た、鉋の刃出しをする木槌もAさんのお手製です。
Aさんは、100丁ほどの鉋を持っていらっしゃって、常時、10丁以上、建設現場に携えて いらっ しゃるそうです。

今は、電動鉋や電動サンダー、電動溝切りなどあるので、私でもなんとか大工をできますが、電動工具がなかった ら、きっと 手も足も出なかったことでしょう。

2010年7月19日月曜日

手づくりのすごろく



まだ、息子たちが小さかったころ、実家に遊びに行ったとき、年の離れた私の妹たち二人が、息子たちにすごろくをつくってくれたことがありました。




当時、子どもたちが好きだった漫画が、満載されたすごろくでした。




進めパイレーツの面々。




うるせいやつらのラムちゃん。




じゃりんこチエの、小鉄やジュニア。




がんばれ元気の元気。





誰だか知らない人たち。





じゃりんこチエのチエちゃん。




ひらめちゃんやウルトラマン。




ドラえもんやのびた。





Dr.スランプのあられちゃんやみゆき。




小さな男の子たちにはちょっと刺激的な絵もあります。





駒は、いろいろな色のドラえもんです。
おおぜいで遊べるので、できあがったときも、家に帰ってからも、何度も何度も、このすごろくで遊びました。




勝者がもらえるお金づくりには、息子たちも参加しています。左の列が妹たちがつくってくれたお金で、真ん中と右の列は、息子たちのつくったお金です。
漫画が読めて、字も書けていますが、絵のできから見て、上の息子が、あるいは二人とも小学校低学年だったころでしょうか。


2010年7月16日金曜日

美しい庭




八郷の中のどこかへ、用事で行ったとき、時間があれば、まだ通ったことのない道を通ってみることがあります。
八郷盆地の真ん中にある、富士山(ふじやま)をふもとの道を通っているとき、抜けられるかと思って入った道は、行き止まりになっていました。

その道沿いにあった農家の庭、大きくはないのですが、京都の禅寺の庭かと見まがうほどの美しい庭でした。




目立つ庭木は、百日紅と松です。ところどころに筑波石を配し、石と一体になって、サツキが植えられていて、見事に刈り込まれています。タマリュウが低い緑をつくっていますが、他には草花は見当たりません。

普通、農家の庭で、美しい庭を見つけるのは、なかなか難しいものです。豪農は、築山や流水、古木などで立派な庭を造っていますが、ちょっと重過ぎます。
また、大きな石や石灯籠などをたくさんおいて、「どうだ」と言わんばかりに、成金趣味が鼻につく庭もあります。欲張って、あれも欲しい、これも欲しいと、木や草花の種類を増やして、植木屋のようになった庭もよく見かけます。どれも、要素が多すぎます。




ところが、この庭はそんな一つ一つの欲望を抑えて、少ない要素で、しかし、ある空間をつくりだしています。




だんなさんが、刈り込んだばかりのサツキは、地面すれすれまで、びっしりと葉が繁っています。我が家の、手入れの悪い、すかすかのサツキが恥ずかしくなります。
言い訳はできません。この庭を造ったのは、なんと、たったの十年前だと言うのですから。

写真の右に道があり、家は左にあります。道との境に、塀などがないのも、すてきなところです。
また、八郷の素敵を発見しました。

2010年7月15日木曜日

御所人形風招き猫



なんとなく、不思議な招き猫です。
縁起物として飾る人が買うものではなさそうな、さりとて子どもの玩具でもなさそうな、やんごとないような、間が抜けたような、独特の雰囲気を醸し出しています。




それにしても、つながり眉、青い目、二色の鼻と、なかなかおもしろい表情です。




裏には紙が張ってあり、星光作と書いてあります。昭和初期にお人形をつくっていた、星光という人がいたらしいのですが、その人がつくったのでしょうか?
近所の骨董市で手に入れたものです。

2010年7月14日水曜日

ベニカナメの植え替え



まわりで、りっぱな生垣が枯れた例を数多く見てきたので、我が家にもいつかこの日が来ると思っていましたが、やっぱりきました。浄化槽の目隠しに植えているベニカナメ(レッドロビン)が、ゴマ色斑点病で枯れはじめたのです。

4、5年前から、この病気で枯れる生垣が、ちらほら見られるようになり、この1、2年で一気に広がりました。カビで土壌全体が汚染されるという人もいれば、酸性雨の影響だという人もいます。いずれにしても、一度罹ると、なおることはなく、他の木に次々と広がっていきます。




まだ、病気にかかってない木もありますが、時間の問題です。思い切って切り倒すことにしました。
手鋸で切って短くしておいて、紐を掛け、ユンボで引っ張って根っこを全部抜き取りました。




むき出しになってしまった浄化槽。




ベニカナメの替わりに、小さなドウダンツツジを植えました。胸ほどの高さになって欲しいと思っているのですが、浄化槽がすっかり隠れるまでに、何年くらいかかるのでしょう?