2021年5月7日金曜日

輪ゴム

次男夫婦から、母の日のカーネーションが届きました。
花を包んだ紙をはずそうとして、留めてある輪ゴムを見てびっくりしました。


こんな輪ゴム、これまで見たことがありません。
メダカを買ったりすると、店員さんは袋に酸素を詰めた後、輪ゴムをくるくる回して上手に留めますが、この輪ゴムだと、熟練の技(?)がまったく要りません。


こんな風に、突起にひっかけて留めるだけです。
これまで、輪ゴムをどうやってつくるのかを考えたこともありませんでしたが、これを見ると、輪切りにしてつくっている感じがします。
日常生活で、ちょっとした不便を感じるもの、こうやって誰かが新しいアイデアを考えて、ちょっとずつ変わっていくのでしょうか。








2021年5月6日木曜日

猫のTシャツ

去る2月22日は、ニャンニャンニャンで猫の日でした。
この日にちなんだ企画として、「フェリシモ、猫部」がイラストを描く人23人とコラボして、耳をV字形にカットした猫を描いたTシャツとクリヤーファイルを売り出しました。


猫の耳先のV字カットは、不妊去勢手術をしたという印、これがあると、都会の野良猫たちは殺処分にならなくて済むのだそうです。Tシャツ代2810円のうち500円が、地域に住む猫の保護や世話と、里親探しのために使われます。
この企画に協力している23人は、画家、イラストレーター、彫刻家、漫画家、タレントなどなどで、さまざまな猫を描いていますが、私は一番気に入った「爆笑問題」の太田光さんの猫のTシャツを注文しました。


それが、今頃になって届きました。毎月、順番にTシャツが発売される仕組みになっているようでした。



Tシャツには、描いた人の「アーティストメッセージ」がついていました。
太田光さんの言葉は、「猫は猫の上に猫をつくらず、猫の下に猫をつくらず」というものでした。
まぁ、ご近所には、上に立ちたがる猫もいるようですが。







2021年5月5日水曜日

子どもと漫画

日曜日に小学3年生の女の子Wちゃんが、両親と遊びに来ました。
大人ばかりの中で、ちょっと退屈しているようにも見えたのだけれど、帰ろうというころになって、Wちゃんが漫画好きと知りました。
「どんな漫画を読んでいるの」
と訊くと、
「『鬼滅の刃』とか、『進撃の巨人』とかは全部読んだ」
私はどちらも読んだことはありませんが、かなりの長編漫画です。
これから図書館へ行って漫画を探すと言うので、私も何か貸してあげたいと思いましたが、小学3年生にふさわしい漫画というものが、すっかりわからなくなっています。
「『ねことじいちゃん』という漫画があるんだけど、借りてみる?」
「借りる!」
というわけで、私が二階の本棚に『ねことじいちゃん』を取りに行くと、ついてきたWちゃんは、
「わぁ、手塚治虫がいっぱいある!」
と、歓声をあげています。手塚治虫を知っている小学3年生は、息子たちが小さいころならいざ知らず、今では珍しいに違いありません。
さて、Wちゃんはそのまま本棚の前に座り込んでいましたが、帰るとき、二階から降りてきたWちゃんは、『ねことじいちゃん』だけでなく、『乙嫁語り』も数冊抱えていました。どうやら、二階では乙嫁語りの第1巻をを読みふけっていたようでした。
「それも、全部持って行っていいよ」


『乙嫁語り』は、いろいろな夫婦の物語、しかもWちゃんには馴染みのない中央アジアの物語、なんとなく小学3年生とは結びつかないのですが、それは漫画離れと言われている今だからかもしれません。
息子たちのことを思い出してみると、小学校低・中学年のころ、『ドカベン』からはじまって、『がんばれ元気』、『あしたのジョー』などスポコンものだけでなく『はだしのゲン』や『火の鳥』も読みふけっていました。

Wちゃん、今頃楽しんでいるかなぁ。
「私、漫画は一度しか読まない」
と言っていたけど、あれはどういうことだろう?一度で隅々までわかってしまうということだろうか?
何度も読むうちに伏線とかにやっと気づく私は、今度会ったら、『乙嫁語り』も一度しか読まなかったかどうか訊いてみたいものです。






2021年5月4日火曜日

アケビ細工


信州は野沢温泉の鳩車です。新しいときは真っ白でした。
これまで、その仕上がりを愛でることはあっても、材料が何かを特別気にしたことがなかったのですが、ネットで検索すると、そのほとんどがアケビ細工と書かれています。
しかし中には、アケビの蔓が少なくなったので、藤でつくるようになったという記述もありました。
アケビの蔓が少なくなった?それは信じられないし、ではアケビに比べてフジの蔓が手に入りやすいとも思えません。どちらも山にたくさんありますが、蔓から材料を採る手間をかける人は、減ったに違いありません。


そして、写真が添えられた、こんな記事もありました。
「今出回っているものはアケビ細工と称されているけれどほとんどが偽物で、本物のアケビ細工ではない」
なるほど、私の持っている鳩車とは、色も質感も違います。
2枚の写真を比べてみると、車輪の巻いてあるところなど、籐の方が扱いやすそうです。
ここでやっと気づきました。そうか、「藤」は「フジ」ではなく「とう」、材料として手に入れたときはもう使えるばかりに処理された、輸入物のラタンのことだったのです。これで、藤がアケビより下に見られている理由がわかりました。
あの、デッキブラシの材料に「シダ」と書いてあったように、材料が輸入物であることはなんとなくごまかす、そして下に見る。そのごまかし方がいやらしく感じます。ラタンで何が悪い、ラタンならラタンとしっかり表示すればいいのです。
そんなわけで、へそ曲がりの私は、アケビやヤマブドウなど、もてはやされる素材にちょっと反感を持っていて、値段も高いものだし、積極的に愛でる気分にはなりません


それでも、ときとしてアケビの籠にも出逢います。


この背負子はアケビの蔓だけでなく、根曲がり竹(鈴竹?)と木を配しています。
背負う縄は麻縄、もしかしたら籠屋さんがつくったものではなく、使い手が自分でつくった籠かもしれません。


また、このアケビの籠も好きです。


大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいい。
もともとは、何を入れた籠だったのでしょう?


この籠の好きなところは、丸のままではなく半分に裂いて編んでいるところです。
あまり、アケビを裂いて編んでいる籠は見かけませんが、裂いた蔓と丸のままの蔓の配分が、うまくいっています。


籠の底から胴へと立ち上がる部分には、数本の竹ひご(?)を楕円形に形づくり、それに木の皮を巻いたものをあてがって、籠本体に通した蔓に巻きつけて補強しています。


アケビにはアケビの良さが、ラタンにはラタンの良さがあると思います。
ラタンを、日本ではもう処理した状態で手にできるので代用品として扱うのはやめて欲しいものです。ほとんどのラタンには棘があり、その下処理には、収穫の現場で多くの時間を費やしているはずです。


さて、野沢温泉の鳩車に戻ります。
私は長く親しんできたラタンの鳩の方が好きです。もっとも、アケビの鳩は手にしたことがないけれど。







 

2021年5月3日月曜日

木の人形

骨董市のある店で、ガラクタを入れた箱を覗くと、轆轤(ろくろ)で挽いた人形が入っていました。


箱にはばらばらに入っていて、最初男性を発見、ついで少女も見つけました。
どちらも民族衣装らしきものを着ています。旧東ドイツも含めた東欧のどこかの国でつくられ、お土産として売られていたものかなと思いました。
高さは男性で、6センチ弱の小さな人形です。


男性はチロリアンハットを被って、刺繍のある長着を着ています。


少女は白いブラウスに赤いヴェスト、ニスが剥げているのではっきりしませんがたぶん青色の、短くて広がったスカートに、黒いエプロンをつけています。


帽子は円筒形を斜めに切ったような形です。
楊枝の頭くらいの大きさの、ポニーテールにした髪がついています。


東欧の人形とまでは推測できても、どこのものかはっきりわかりませんでしたが、家に帰って男性の底に貼られたシールを拡大鏡で見ると、MADE IN HUNGARYと書いたシールが貼ってありました。
底に、どちらも薄い金属板を貼ってあることから、同じ地域でつくられたもの、少女もハンガリーの人形だと思います。


これは、人形とそっくりの衣装を着たハンガリーの少女の写真です。
アンダースカートを何枚も重ねてスカートに膨らみを出していますが、昔は張りを出すためにアンダースカートをジャガイモと一緒に煮て、そのでんぷんでバリバリにしていたそうです。


そして、男性の長着はたぶんこれでしょう。大きめのセーラー襟が人形の衣装とそっくりです。
それにしても豪華絢爛な刺繍です。





2021年5月2日日曜日

CCCPのおもちゃ切手

 e-mailを使いはじめたのは、1990年代の初めごろでした。
仕事柄、外国と日常的にやり取りする関係上、1990年ころまで、急ぎの連絡はテレックスで、仔細は追って手書きやタイプライターで打った手紙で知らせるといった具合でした。
FAXができて、FAXは日本のものでしたから、海外にもFAXの機器を運んで、連絡できることになったときは、飛躍的に便利になりました。1字でいくらのテレックス代を節約するために、常套句を使い、字数を極力少なくした原稿を中央郵便局まで運ぶという手間がなくなったからでした。
FAX利用を謳歌しているとき、さる会社からコンピュータを替えたので要らなくなったものを差し上げたいという申し出があり、30台ほどのコンピュータが送られてきて、私の働いていた職場は一気にコンピュータ化しました。
それまでも、自前のワードプロセッサーを持ち込んだり、できたばかりのノートパソコン(やはり自前)を使っている人が多かったのですが、全員コンピュータ化を機会に、みんなでe-mailのアドレスのつくり方を習い、私のように機械に疎い者はほかの人の助けを借りながら、e-mailでの通信をスタートさせました。
それでも当時は、データを入れたフロッピーディスクを保管するだけでなく、紙に打ち出したコピーをファイルに収めて、記録として取って置くことには、変わりありませんでした。

さて、何が言いたいかというと、かれこれ35年のコンピュータ依存で、手紙が書けなってしまっていることを言いたいのです。
字が、恐ろしく下手になって、心を込めて書こうとしてもきれいに書くことができません。はがきや手紙をいただいても、お返事を差し上げることなく、コンピュータの脇に積み重ねる以外ないのです。


そんな手紙の一つ、従妹のきょうこちゃんが近況を知らせてくれた手紙も、しばらく放りっぱなしになっています。
その封筒に、切手とともにソヴィエト連邦のマトリョーシカとディムカヴァの土人形の切手が貼ってあります。日本の切手ではないので、その切手には消印が押されていません。
マトリョーシカはセルギエフ・パサードのもの、ディムカヴァの土人形は赤ちゃんを抱いているお母さんと、馬に乗った男性の人形で、1963年の切手の切手です。


ロシアの切手といえば、すぐに思い出すのがレーニンの切手です。
小学生のとき、切手に関心を持ったのですが、お小遣いももらわない小学生ですから、切手を手に入れる方法は、年に数回発売される記念切手をねだって買ってもらうか、家にある古い書簡から、切手を剥がすくらいしかありませんでした。
そんな私でしたが、一度か二度、カタログを見て、現金書留でお金を送って切手を買ったことがありました。


カタログをよく見て、気に入って、かつ安い切手を選んだのですが、モナコ王妃になったグレース・ケリーの結婚記念の切手、アフリカの動物の三角切手などとともに、レーニンの切手も買い、今でも手元に残っているのです。


マイ切手ブームは細々と2000年頃まで、断続的にやってきました。
昔郵便局をしていたという遠い親戚に未使用の古い切手を貰ったとき、海外に暮らすことになってその国の切手に触れたとき、職場に届けられる使用済み切手の中から、欲しい切手を分けてもらったときなど、ブームが再燃しました。
そんなことで、ソヴィエトの切手も何枚か持っていますが、そう心躍る切手たちではありません。


通常切手は昔の日本の切手同様地味なものですし、特殊切手も、初めての有人宇宙飛行に成功したソヴィエトらしく、宇宙関係のものが多いのです。
そんな切手と比べると、マトリョーシカとディムカヴァ土人形の切手は、特筆すべきかわいらしさです。


実は、この切手は4種類がセットで発行されています。
4カペイカのマトリョーシカとディムカヴァ土人形、6カペイカの当時連邦国であったウクライナの陶磁器、10カペイカのエストニアの製本、そして12カペイカのダゲスタンの金属製品となっています。エストニアは製本で有名、今でも「国際製本コンクール」が開かれています。
どれも興味深いものですが、おもちゃの切手がやはり一番です。人気の切手らしく、なかなか手に入らないそうですが、どうしてきょうこちゃんが持っていたのか、手紙にはそのことに触れてなかったのでわかりません。
こんな記事を書くより、早く手紙を書く方が求められているのですが。






2021年5月1日土曜日

元気よく歩こう!


動くおもちゃです。
丸い錘を前後に振ると、勢いよく歩きます。


男性か女性かわかりませんが、スカートをはいた女性というよりは、フロックコートを着た男性というところでしょうか。
帽子が欠け、両方の足先が欠け、右手が失われています。
人形が左右に寄らないように針金に被せている細い筒は木で、こんな細い木に穴を開けるのは、ひと手間ですが、竹がないヨーロッパの人にとっては、何でもないことだったのでしょう。


よくできていると思われるのは、回り方に限界がなく、自力では回りませんが、手を添えてやれば、人形が下に来ることもできます。


轆轤(ろくろ)細工は確かです。
イタリアのおもちゃらしい。


ダメもとで右手をつくってみます。
ヨーロッパだと、材料はブナ、ニレ、トネリコといったあたりでしょうか。シラカシだとちょっと質感が似ますが、硬くて加工しにくいので、柔らかい杉を使いました。最初から手を抜きっぱなしです。
糸鋸を出すのも面倒なので、薄い板は鋸でざっと切った後、ナイフで削って、オリーブオイルをしみ込ませました。


問題は釘です。
すごいなぁ、こんな細い釘をつくっていたのです。
バンコクに住んでいたとき、馴染みの額縁屋さんから、
「タイでは細い釘が手に入りにくくなった。日本に一時帰国したとき細い釘を買って来て欲しい」
と頼まれて、いろいろ探し回ったのですが、その当時からホームセンターなどには細い釘は売っていませんでした。
ちなみに、タイでは絵を額縁に収めると、裏に細い釘で薄い板(現代は合板)を打ちつけ、その上から水張りテープを貼って仕上げます。


我が家にある釘は、一番小さいのでも、長すぎて太すぎます。
長さは切ることができたけれど、太すぎるのはどうするか?



やっつけ仕事ですが、グラインダーで削ってやすりで整えました。


手がついている方がいいか悪いかは別にして、安定感は出てきました。


直してあるものは、なんとなく親しみが持てます。