
銀や銅の薄い板を叩いて立体にする、打ち出し(鍛金)という金属加工の技法があります。
いろいろな形のあてがねや、脂(やに)台に板を乗せ、金槌で打って形をつくります。金属が硬くなったら熱して柔らかくし、また伸ばしたり、絞ったりします。
カンボジアでは、古くから打ち出しの方法で銀器や銅器がつくられてきました。いまでも中央市場の一角などで、ヴェトナムのバチャンでつくられた焼きものの鉢に脂を入れ、箱や装飾品などがつくられています。
この銅板打ち出しの獅子は、キンマ用の刻みタバコなどを入れたものでしょうか?ユーモラスな顔をしています。

このような細工物の箱は、複雑な形をしていますが、蓋と身は、もちろんぴったりあっています。
簡単に開けられて、しっかりしめることができます。

鳥は、獅子よりもう少し手が込んでいます。くちばしのところが鋭角に突起していますが、材料を切ってつないだりした形跡はありません。
これも一枚の板を伸ばしてつくったものです。
絞ったところはともかく、伸ばしたところは、地金が薄くなってしまいます。それを破れないように加減しながら形づくるのが、熟練の腕です。

それにしても、よく一枚の板からこんな凸凹が、形づくられたものです。

この鳥は、我が家ではクリップ入れとして活躍しています。

後ろに見えるのが脂台にする鉢です。
日本では松脂を使いますが、彼らはいったいどんな木の脂を使っているのでしょう?聞きそびれてしまいました。

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