2025年6月20日金曜日
初夏の魚
日曜日、ひたちなかに織物の麻糸を買いに行き、その帰りに魚市場に寄りました。
写真はないけれど、4匹1000円のメバルを買い、その場で鱗と内臓も取ってもらいました。
うぉぉー、煮つけたらひどい姿に煮あがりましたが、美味でした。
私は育ったところが瀬戸内海からさほど遠くなく、育ててくれた祖母が漁師町の出身であったことから、自転車の荷台に積んで売りに来る、ギザミ(キュウセン)、マナガツオ、タイ、紋甲イカ、ワタリガニ、穴子、チヌ(クロダイ)、ママカリなどなど、小さいころはおいしい季節の魚を食べて育ちました。
そんな、日常的に食べていた魚は、十代で親に引き取られて関東で暮らすようになって以後、手に入らなかったり、穴子のように手に入ってもまったく味が違っていたりしますが、メバル(やブリ)は手に入れることができて、期待も裏切らない、数少ない魚です。
東京では食べる機会がなかったワタリガニは、タイで暮らしていたときレストランで食べることができました。紋甲イカはレストランだけでなく屋台で串に刺して焼いたので食べることができ、イカの肝は子どもたちの大好物でした。また、マナガツオは、ときおり市場で見かけることがあり、記憶をたどりながら切り身にして炭火で焼き、甘辛いたれをつけてウナギのようにご飯に乗せて、おいしくいただいていました。
八郷に住みながらも、もう一度マナガツオを食べたいと、数年前にネットでさがした魚屋に、水揚げがあったとき知らせてもらう登録をしたことがありました。
数ヵ月後、連絡をもらってびっくり、うろ覚えですが、確か1尾が10,000円以上しました。いくらなんでもそんな贅沢はできないと、日本でマナガツオを食べるのはあきらめてしまいました。
さて、石岡に行くついでに寄った和菓子屋さんには、季節限定のアユのお菓子がありました。
ぎゅうひを薄い小麦粉の皮で包んだアユのお菓子を見ると、母の大好物だったこと、母が買っていたお店があった武蔵野の昔の町並みなど思い出します。
八郷に越してきて、近くの羽鳥の町の和菓子屋さんでアユを見つけたときは嬉しくて、以後毎年、速く売り出さないかと心待ちにしていました。ただ、羽鳥のお菓子屋さんは大福をつくらないのが欠点、その後、石岡の町にある大福がおいしい和菓子屋さんを知り、ついそちらに足が向くようになってしまったところで、その店でアユもつくることを知ったのでした。
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