2025年7月6日日曜日
川崎毅遺作展
新宿の柿傳ギャラリーで開かれている「川崎毅遺作展」に行ってきました。
お連れ合いの頌子さんが在廊する日をめがけて行ったのに、見当たらないときょろきょろしていたら、長男の向太くんが声を掛けてくれました。
向太くんと会ったのは、なんと45年ぶりくらい、最後に会ったとき彼はまだ小学校2年生くらいだったのに、建築家になって、今は社会人と大学生という大きく育った子どもたちのお父さん。
私たちを見て、よく誰かがわかったものでした。
頌子さんは何てことでしょう! 今年5月にあったクラス会では、転んでひざ下の骨を骨折して入院中で欠席、遺作展では何日かは在廊とDMに書いてあったのに、退院後イタリア旅行に行ってイタリアで転んで大腿骨を骨折して車椅子で帰国、再度入院手術したそうです。
幸い手術後の経過は順調で、近くリハビリの病院に移るそう。もう転ばないでもらいたいものです。
向太くんが1年かけて毅さんの作品リストをリストアップしたら家に数百点遺されていたそうです。
「すごいねぇ!」
「焼きものをつくるだけの人生だったから」
「あはは、そうだったね」
もちろん、その倍以上売れて美術館や個人の手に渡っているのだから、いったいいくつつくったのか、気が遠くなりそうです。
街シリーズの一つ。
パレスチナのベツレヘムの旧市街に行ったとき、
「川崎毅の世界が現実のものとして存在していたんだ!」
と感動したのを思い出しました。
卵形のオブジェたち。
樹の幹は真鍮でつくってあります。
切ったり割ったりした卵たち。
白い鳥の群れ。
柿傳ギャラリーは、新宿駅から徒歩1分のビルの地下2階にあります。
行きには気づかなかったのですが、帰りに地上まで出てきたら、ビルの入り口のガラスケースにも作品が飾られていました。
静かな画廊の中とは全く違う風景。
作品たちは、道行く人々を眺めて、なんだか嬉しそうでした。
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