2月末から3月初めにかけて、つくばの「つくば市民ギャラリー」でキルト展をするのですが、会場が広いのに、手持ちのキルトの数は限られています。
ちょっと寂しいかなと感じて、手持ちの布が十分あること、会期までに時間があったことから、1枚だけ新たにキルトをつくっています。
会場の中はこんな感じ、小さな絵などを展示する想定しかされてないので、キルトをどう飾るか? この会場を選んだ夫は、そこまでは考えもしなかったようでした。
会場を見に行ったときは、長い梯子を掛けて上の方からつるすことを考えました。白い壁に釘など打てないからです。
ところがよく考えてみると、長い梯子を掛けて、高いところであれこれ作業するのは、ほとんど不可能に近いと感じました。キルトは意外に重いのですが、それを持って梯子を上るだけで目がくらみそうなのに、1枚のキルトにつき、少なくとも2回以上梯子を上らなくてはなりません。
キルトには、前回の展示会の時、1辺に薄い木を取りつけて、その木の3カ所に紐をつけています。これを持って梯子を上ぼり、天井の網に別の紐を引っかけて、その紐とキルトに着けた紐とをつながなくてはならないのですが、左右の高さを見たりするため、あるいは位置をずらしたりするために、梯子を2度上っただけでは、絶対にすまないでしょう。
というわけで再考した結果、桟木で大きな組み立て式の飾り台をつくることにしました。
夫が図面を描いてくれたので、それを参考に1つつくってみると、なんとかなりそうなことがわかりました。できるだけ前もってつくっておいて、現場では軽トラックで運んだ部材を立体に組み立てるだけでいいように、つくり方も決めました。
飾り台は見通しがついたので、制作は来年に回して、今年は新しいキルトを仕上げるのに専念することにしたのです。
キルトは、18×18センチのピースを121枚つなぎ合わせるのですが、以前つくったものを参考にしているので、半分ほどのパターンはすらすらつくれました。
しかし、昔つくったパターンの中には、今見ると気に入らないものも多々あります。
そこで、途中からは新らたな模様を考えながらつくり進めたのですが、全体の感じを見るためにできた端からつないでもいたので、つなげたものを広げたり閉じたり、できたピースを並べ直したりしまったりと、10月初めから、部屋じゅうが取っ散らかっていました。
一昨日だったか、やっと最後のピースも出来あがり、昨日はすべてつなぎ終えました。
全色が見えて選びやすいように並べて、居間に置いて毎日眺め、取り出したりしまったり、広げたり畳んだりしていた布は、やっと作業棟2階の長持ちに戻すことができました。
出来上がったキルトトップです。
ネットで買ったキルト綿は、1メートル四方にあらかじめ切ってあるものでした。広幅の切り売りの綿が見つからなかったので、つながなくてはなりません。
2000年初頭に招き猫のキルトをつくったときは、大きなサイズのキルト綿を売っていたような気もしますが、昔のことなので定かではありません。
キルト綿は、つなぎ合わせるテープも売っていましたが、糸で綴じ合わせてつなぎました。
1970年代に私がキルトをつくっていたころは、キルト綿など売っていなくて、普通のお布団をつくるための綿を薄く剥いで使ったので、もう少しふかふかしていました。
裏地のブロードも買ってあるので、やはりつなぎ合わせて広い布にして、これから3枚を重ねてキルティングします。



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