水屋の中をあれこれ物色していると、中国の清の時代につくられたお皿が目に留まりました。
ずいぶん前にタイで買った、大好きなお皿たちです。
陸上、あるいは海上交易でタイまで運ばれてきたものか、タイに移住した中国人たちが持ってきて使っていたものです。
手慣れた絵つけは、ユーモラスで美しいもので、縁は欠けるのを防ぐために、真鍮を被せてあります。
龍のお皿も、葉野菜の模様のお皿も、呉須で模様を描くというより、呉須で塗りつぶした中に、白で模様を出しています。
残念、裏ごしの中に入れるには、龍のお皿は大きすぎ、葉野菜のお皿は小さすぎ、裏ごしには別のお皿を使いました。
それでも、しばらく使ってなかったお皿に逢えてよかった、普段はついつい「いつもの器」を使ってしまっています。

さて、私は持っていませんが、タイには呉須の器だけでなく、王家の人々しか使うことができなかったベンチャロン(五彩)という器があります。
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| ヨコタ博物館蔵 |
清で素焼きした磁器をタイに送り、タイて絵付けしたものを清に送り返して焼いてもらい、またタイに収めたという、お金も時間もかかった焼きものです。
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| 初期のベンチャロン。ブログ「個人・古美術館・夢想館・真贋不明」より |
庶民の呉須の焼きものが好きですが、時代を経たベンチャロンも、なかなか素敵です。
ベンチャロンは今ではタイでつくられていますが、五彩のうちの金彩銀彩が多過ぎるのか、金きらきんという感じで、高い値段にもかかわらず、あまり素敵ではありません。
古いベンチャロンは、とくに赤が素敵です。

