横浜の中華街を外れたところに、チャイハネというお店があります。もともといろいろな国の民具、民族衣装、雑貨などを売っていましたが、やがて、世の中の景気がよくなるにしたがって拡張し、服飾関係の品が独立した店舗となって出て行き、数年してから骨董的なものも別の店として独立させたり、シアターができるなど、付近はチャイハネの支店が点々とある、ワンダーランドのようになっていました。
なかでも、アフリカのものを主に置いていた骨董雑貨店、トルクメンは圧巻でした。
見たことのない古いもの、大きいものが、美しいディスプレイで飾られて、足を運ぶたびに、びっくりさせられました。
横浜方面に行くときは、トルクメンを覗くのが楽しみ、必ず足を伸ばして、店長のいのくちさんのお話を聞き、何も買わないこともあれば、あれこれ迷った末に、小さいものを手に入れて、満足して帰ってくることもありました。
さて、私自身はあまり世相に関係ない生活をしていましたが、世の中はバブルになって、そしてはじけました。トルクメンに置いてある素晴らしいものの数々、誰が買うのかと思っていたら、そんなバブリーな客が買っていたようでした。
もう、20年も前になるかしら、久しぶりに言ってみたトルクメンからは、古いものがすべて消えていて、店長さんも変わり、まったく様相を変えていました。
そして、その店自体も、まもなくなくなってしまいました。
チャイハネ本店と、小物や服を売る支店は残っていますが、その店には私が欲しいと思うようなものはなく、ただの雑貨とファッションの店になっています。
最近、ネットで何かをさがしていたら、チャイハネのネットショップを見つけました。
おぉ懐かしい!覗いてみたら、鳥の風鈴がありました。しかもなんてこと、見ていると、送料無料のクーポンがつきました。
というわけで、買ってしまいました。
タイに住んでいたころ、色々な家の窓辺に、よく鳥が止まり木に止まっているオブジェがぶら下がっていました。
金持ちの家でも、貧しい家でも、タイ人の家でも、日本人のアパートでも、都会でも、田舎でも見かけたもので、大きいのもあれば小さいのもあり、よくできているのもあれば、変なのもありました。
何だか、懐かしいものです。
たいてい、止まり木の下には一枚の竹がぶら下がっているだけですが、これは欲張っていて、竹の風鈴もついています。
鳥は木だけではなくて、ココヤシで、そして止まっているところもココヤシでできています。
さっそく、作業棟の下屋の軒下に吊るしてみました。
ここなら、邪魔にならないし、暴風雨のときでも雨も当たらないでしょう。
鳥と風鈴と、欲張ったためか、強い風が吹いても、鳥は目まぐるしく動きますが、風鈴はほとんど鳴りません。
でも、鳥がくるくる回って、十分楽しめます。
タイも思い出せばチャイハネも思い出す、一石二鳥ならぬ、一鳥二鳥となりました。
4 件のコメント:
キョトンとした鳥の表情がいいですね!竹やココヤシが作業棟にとてもマッチしています。
チャイハネは一時そんなに拡張していたのですね!私が知っているだけでも、2、3軒はありましたが。
私がよく行くショッピングモールにはMALAIKAというエスニック雑貨屋さんがあって、そこには春さんがお持ちのアフリカの木彫りの像や枕などが棚の上の方にずらっと並んでいます。あ、こんなの春さんのブログで見た~と思いながら眺めています。こちらもオンラインショップがあるので見るだけでも楽しいのでは?マライカオンラインで出てきますよ~。
hiyocoさん
情報をありがとう。マライカをさっそく覗いて見ましたよ(笑)。あとでゆっくり見ますが、アフリカのものは、東西両方ありますね。わりとどちらかに偏っている店が多いのですが。というのも、アフリカに住んだことのある人が、「いつまでもつながっていたい!」というのでお店をやっているケースが多いようですから、どうしても偏りがちになります。
枕はオンラインショップには一つもありませんでしたね。気になります(笑)。実は一つ、どうしても欲しい枕があるのですが、なかなか出逢えません。まあ、気持ちを強く持っていれば、そのうち出逢えるものですが(笑)。
粘土のガネーシャ、買おうかどうか考慮中です。後姿に鼠が描いてあるのがにくい(^^♪
短時間でアフリカの産地が東西両方だと分かるなんてさすがです!ルバ族ヘッドレストと書かれたものがありますが、ヘッドレストと枕は別物でしょうか?枕だったとしても春さんのお探しのものではないですね。あのガネーシャが目に留まりましたか~。確かにあれだけがネズミの絵がありますね。
大洗のアウトレットにお店があるので、ひたちなかの海に行ったついでに一度偵察に行かれてもいいかも。民族雑貨がどれぐらいあるかはわかりませんが。。。
hiyocoさん
あれからじっくり布を見て、エヴェのケンテクロスに目が釘付けでした!美しい!でも、何度見直しても、590,000円(笑)。
すっごい素敵ですが、もし買ったと想定すると、その後の自分の行動が丸見えです。「まぁ、想像通りだったな」と畳んで、布を入れている箪笥に仕舞うだけ。そんなことのために590,000円も誰が払えますか!(爆)。
マライカのショップにはアシャンティのケンテもありましたが、それはレイヨン製。アシャンティではいつ頃からレイヨンになったのか、50年前には町で売っている糸がレイヨンしかありませんでしたが、知りたいところです。そしてエヴェは今でも木綿糸を使っているのかどうかも。
というわけで、マライカ楽しんでいます。いつか、大洗の店にも行ってみますが、じつは私、一度にたくさん見てしまうと何も欲しくなくなるという性癖があります(笑)。
だからネットショップは曲者ですね。たった一つ見ていると、「欲しいなぁ」という気持ちが募ります。どこかに、福沢さんが59枚落ちてないかなぁ(笑)。
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