2024年11月24日日曜日

パンダナスの籠


フォーマルなバッグ(もどき)を探そうと、母の嫁入り道具だった桐ダンスを開けると、パンダナスの箱がありました。
「なぜ、こんなところに籠が?」


開けてみると、見覚えのない髪飾りが入っていました。妹が着物を着たときに使った髪飾りか、母から来たものに違いありません。


硬い籠に比べて、しなやかなパンダナスの葉で編んだ籠は軽んじられがちですが、染めた葉と、自然のままの葉を細かく編んでいろいろな模様をつくっている、手の込んだ籠です。
この籠は、本体も蓋も四隅に2本の角を尖らせ、本体には強度を出すために、太く裂いた葉でつくった中子をはめています。


同じくらいの大きさのパンダナスの真四角な箱は、四隅を尖らせずに丸くなっています。


こちらの籠は本体も中子をつけていませんが、形が「底四角→胴円」と安定しているためか、形崩れの心配もないのでしょう。


この籠は高いところに置いてあって開けることもなく、すっかり忘れていましたが、中には種子島に住む友人が送ってくれた、種子島の浜で拾った流木が入っていました。


パンダナスのひごの太さも編み方も違いますが、近い地域でつくられたものでしょうか?
おそらく、フィリピンの籠ではないかと思います。





 

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