フランスの籠です。柳の細枝でできています。
小さいころから柳行李という言葉も実際の行李も知っていましたが、いまだに柳と、柳で編んだ籠がなかなか結びつきません。
クヌギ・コナラでも、根元近くから切っておくと、たくさんの細い枝が出てきます。何度切っても、何度でも出てきます。
そうやって伸びた、柳の枝を利用して編むらしいのです。
このように全体を面に編まないで、枝を線で残すつくり方は、底と立ち上がり部分とのつなぎ目の処理と、縁の処理が難しいかと思いますが、見事にできています。しなやかですが、不安定感はありません。
連休中に遊びに来ていた五歳の女の子がこの籠を気に入って、どこにでも引っ張っていくので、つぶれないかとちょっとひやひやしましたが、力をかけても折れたりする気配はありませんでした。
昔の職人さんの心意気が、今に伝わってきます。
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