作業棟に版画が転がっていました。
その昔から、我が家には壁が少なくて、その割には絵葉書や布を額装したものなど、壁に掛ける以外、置き場所のないものが多く、あぶれた額縁はあちこちさまよっています。
ところでこれは印刷ではなく、フランスの建築家、ル・コルビジェの本物の版画です。
コルビジェ好きの夫の友だちがくれたもの、63枚刷ったうちの8枚目、コルビジェのサインもあります。
巨匠の作品なのに、我が家では昔から冷遇され切っていて、マット(絵を取り囲む厚紙)にはシミもできています。
とりあえず、外はきれいに拭いてみました。今度ホームセンターに行くときに、マットを替えてもらったら、もっと見栄えがするかもしれません。
掃除しようと開いてみたら、絵の裏に記載がありました。
フランス語なのでよくわかりませんが、題名は「独裁者の手」というものらしい、1963年の作品です。ル・コルビジェは1965年に亡くなっていますから、最晩年の版画ということになります。
ル・コルビジェには、今でも熱狂的なファンがいて、友人で建築家のM.Iさんは昨年、メガネをコルビジェスタイルのものに替えています。
これは、コルビジェが設計したロンシャン教会の礼拝堂です。
0 件のコメント:
コメントを投稿