深大寺だるま市

日曜日、かねてから計画していた東京行きを決行しました。
深大寺のだるま市に行って、多摩張り子の根岸家の招き猫を手に入れ、次に銀座のマトリョーシカショップ「木の香」で開催中の「道上克アンティークマトリョーシカ・コレクション展Vol.2」を見て、できれば同じく銀座のアンティークモールで開催中の、「ナツカシスム・小玩」ものぞいてくることが、目的でした。
深大寺のだるま市は、一年に３月３日と４日の二日だけ、マトリョーシカ展は、３月３日が最終日でした。

出かけようとしていると、珍しく夫が、
「日曜だし、車でだったらおれも行こうかな」
と言います。
「今日は車は無理よ。東京マラソンで、あちこち交通規制しているはず、電車で一緒に行く？」
「じゃぁ、いいや」
夫も息抜きしたかったようでしたが、残念ながら東京方面は、昨日は車で行くところではありませんでした。

さて、深大寺の最寄り駅、調布の駅前では、すでに深大寺行きのバスには長蛇の列ができていました。毎年１０万人の人出と聞いていましたから、小雨が降っていたので、多少は人出が少ないかもとは思いましたが、混雑は覚悟の上です。道路も大渋滞でした。
深大寺に着くと、だるま屋さんだけではなく屋台が立ち並んでいて、狭い参道は傘をさした人たちでごった返していました。コーヒーを飲んだだけで家を出てきたので、屋台の焼き饅頭がとっても魅力的でしたが、とにかく根岸家の出店を探さなくてはなりません。

多摩張り子にはだるまと招き猫をつくっている家が三軒あります。そのうちの、会田家と内野家は２０年以上前に訪ねて行ったことがあり、根岸家の招き猫も持っていますが、この頃は（あるいは昔から？）どうも、根岸家の招き猫が面白いらしいのです。

うろうろしていたら、運よく、会田家の出店が見つかりました。

会田家の店には、topcatさんが噂していた狐がいました。
狐もいいなと思ったのですが、大きいのしか残っていなくてちょっと高額です。

左はすでに持っている猫のうち一番小さなもの

そこで狐は諦めて、一番小さな招き猫をいただいて、ついでのように、根岸家の店の所在を聞きました。実は、申し訳ないけれどそれが目的だったのです。
「根岸さん？あぁ、そこです。ほら、灰色の服の人、あれが根岸さんの息子さんですよ」
なんと、すぐ近くなのに気がつかず、通り過ぎてしまっていたのでした。

取って返すと、招き猫がいました。でも、ほんのちょっとです。これでは、通り過ぎても仕方なかったでしょうか。
私が着いたのは１１時半くらいでしたが、訊くと朝のうちにほとんど売れて、残り少なくなっていたのです。

右前は会田家の猫

「黒い猫はいますか？」
「黒いのも縞のもいたんだけどねぇ。売れてしまったのよ」
「わぁぁ、残念だったなぁ」
それでも、横向きの大きな猫が一匹だけ残っていたのはラッキーでした。

ちなみに、縞とはこんな猫です。

お店に残っているのは、猫もだるまもわずかでしたが、横に見たことがないほど大きい、素敵な四角い籠が置いてありました。もしかしたら二日目の分はこの中には入ったままでしょうか。
その日はお母さんと息子さん二人とでしたが、４日にはお父さんもいらっしゃるとのことでした。

右と中は前から我が家にいた猫、左が今回手に入れた猫で、言わば根岸家のスタンダード（？）な猫です。

なにか雰囲気が違うと思ったら、古い猫は鼻を描いていません。

これは金の猫、これの黒いバージョンがありますが、売れてしまっていました。

そして、横向き猫、何故か赤を使わず、耳の中も首輪もピンクでした。

そして胸には、ハート模様がついていました。

今年の深大寺は、二日とも雨にたたられました。
でも、今日も大勢の参拝客が訪れていることと思われます。
そういえば、境内をうろついただけで、神社に参拝するのを忘れて帰ってしまいました。
その昔、出雲大社に行ったときも、入り口を見ただけで帰り、伊勢神宮に行ったときも赤福のお餅だけ食べて帰ってきた私ですが、招き猫たちが代わりに参拝してくれたこととします。