いつも、一日に一つのことしかしないのに、昨日は大忙しでした。
まず、上曽トンネルのトンネルウオークに行きました。市の広報に全然目を通していないので、前日に会ったゆみこさんに教えてもらわなかったら知らないところでした。
長く工事していた、真壁(桜川市)と八郷(石岡市)を結ぶ上曽トンネルが完成して、9月27日から自動車が通れます。山越えをしなくてもよくなったのです。
私は何の行動もしたわけではありませんが、トンネル建設には反対でした。地下水系がどうかなってしまう不安以前に、八郷が便利になって、アクセスが不便だから残ってきた大切なものがいろいろ失われてしまうのではないかと思っていました。と言っても、車を便利に使っている者の戯言でしかありませんが。
トンネルは全長3,538メートル、開通を前に、トンネルの中を歩くという催しがありました。めったにない機会なので歩いてみようと思いましたが、軟弱者のこと、全行程踏破など考えてもいなくて、入り口から市の境である半分の地点まで歩く?いや、歩けない?という情けなさでしたが参加してみました。
トンネル入り口までは、広い駐車場のある市役所と運動公園から、30人乗りのマイクロバスがピストン輸送してくれました。バスは10分おきに出るのですが、長い列ができていて、3台目でやっと乗れました。
トンネル入り口です。
トンネル内では、話し声、足音などなど、一つひとつは小さい音ですが、全体が呼応して大きくなり、わんわん響いています。
途中には何か所も、主催者の市の方が座っていらっしゃって、仮設のお手洗いも500メートルおきに設置されていました。
入り口から1,000メートルの地点まで行ったところで、しばらく路肩に腰かけて休みました。車道はアスファルトではなくコンクリートで、ずっときれいな刷毛目がついていました。
私たちは市の境にも到達してないのに、たったの1,000メートル地点から引き返しました。
帰りのバス乗り場で、
「桜川市に行くバスの乗り場はどこですか?」
と案内の方にたずねていた女性がいました。トンネルのもう一つの口から歩いてきた人です。トンネルを往復して歩き通される方は脚に自信のある方がほとんどですが、その人はちょっと疲れているように見えました。
案内の方は無情にも、
「桜川市のバスは、トンネルの反対側の口からしかありません」
とこたえていました。
往復で7キロちょっとですから、江戸時代の人には何でもない距離ですが、トンネルの中は当たり前ですが風景がとっても単調なので、歩きなれていない人が往復するのはきついことだと思われました。
さて、昼は家でそうめんを食べ、そのあとカフェ「枯星森安息所」に、今が旬のモンブランを食べに行きました。
枯星森安息所は、山の襞の奥の方、県道からは長い道のりを行かないとたどり着かない場所にあります。
カフェでの展示は初めてとかで、木工とガラスの二人展をやっていました。
古い家は、居心地よく再生されていて、見上げると、梁が井桁に積み上げるように組まれています。木造軸組と呼ばれる在来工法です。
私たちが座った、角のテーブルの上の、かわいらしい照明。
荷物入れにはマリのドゴンの籠が、植物の鉢カバーには一斗枡が、使われていました。
そしてモンブランと黒豆茶。
笠間では数々の店が、その店自慢のモンブランを食べさせますが、枯星森安息所のモンブランは最高でした(と言っても、もう1軒くらいしか食べたことがなく、あとは写真を見ただけですが)。
そして、夕方には、仕事のために東京に来た九州に住む息子が、一夜泊まりに来て、先ほど帰って行きました。
ちょっぴり忙しく過ごした一日でした。
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