中国の広西チワン自治区で編まれた、ミニチュアの青竹の蓋つき籠です。
持ち手は、5本の竹を束ねて蔓で巻いてあります。
貴州省の蓋つき籠とならみると、形も編み方もそっくりですが、新しいものはまだ緑が残っていて、瑞々しいです。
どちらも緯材(よこざい)には、細い細いひごが使われています。
地図で見ると、左が貴州省、右が広西チワン自治区です。隣り合っているので、おそらく同じ民族グループの籠師さんが編んだものでしょう。
どちらの地域も、住んでいる人たちのうち漢民族は約60%ほど、あとはいろいろな民族グループの人たちが暮らしています。
余談ですが、『貝と羊の中国人』によると、漢民族は長い年月、近隣の他民族グループとの混血を重ねてきたので、一口に漢民族と言っても、北の漢民族と南の漢民族のDNAを調べてみるとその違いは、日本民族と韓民族のDNAの違いよりもずっと大きいそうです。
さて、この籠を、福建省からタイに渡った中国系の籠師さんが編んだおもちゃの籠と並べてみました。縁巻きだけちょっと似ていますが、編み方がまったく違います。
20世紀にタイ、マレーシア、ラオス、カンボジアなどに移住した中国人は、ほとんどが福建省出身でした。中国出身の籠師さんたちは、定住地で、台所用の籠や、農具、漁具などいろいろな籠を編んだと思われますが、この蓋つき籠はとくに中国系の移民たちにとって大切な、故郷を象徴する籠だったのか、タイ語で「中国籠、タクラ・チーン」と呼ばれています。









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