2011年12月1日木曜日
山東省の土人形
中国の山東省の土人形です。
返還前の香港で見つけたのは、1982年でした。
なにげなく入った、薄暗いお店の片隅にひっそりと置かれた色とりどりの土人形を見つけたときは、顔には出さないようにしましたが、心の中にふつふつと喜びが沸きあがってきました。
はやる気持ちで、人形を選ぶ手には力が入っていたのを思い出します。
どれも捨てがたく、たくさん買って、そのときは、
「大人買いしたぁ」
と大満足でしたが、あとから考えると、どうしてもっと買わなかったと思うのは、いつもの常です。
犬(狆)抱き娘は日本の土人形と同じテーマですが、女の子の顔や足のあたりが中国的です。
こちらの女の子は、何を抱いているのでしょうか?
金魚でもなさそうだし、ざくろでもなさそうです。
鶏乗りの女の子もいます。
かわいいこと。
以前アップしたことがある、牛に乗った男の子です。
角があるので、これも牛でしょうか。乗っているのは老人です。
そして、間の抜けた顔の馬だかロバだかに乗って、すましている男の子です。
対で、女の子もありましたが、三月の地震で大破してしまいました。
猫、
牛、
そして猿は、実際の猿ではなくて、芝居の猿のようです。
左端の人形は、やはり芝居の登場人物と思われますが、右の二つ、北京で見つけた京劇人形とは、雰囲気が違います。
なにが違うのか?
秘密は表情にありそうです。
こちらもやはり北京で見つけた土人形ですが、どれも同じ表情で、生き生きしていません。お土産用に、あくを抜いてつくられたものでしょう。
京劇人形と風俗人形は1981年に北京で買ったものですが、もしすでに山東省の土人形を持っていたなら、申し訳ないけれど、たぶん買わなかった土人形でした。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
2 件のコメント:
最後の5人組は、トルファンの風俗人形と思われます。
茶々丸さん
仕事で行く夫について行った上海と北京は、まだみんな人民服を着て、自動車はほとんどなくて、どこに行くにも役人がついてきて、友諠商店にしか入れず、外国人向けの別の紙幣で買い物をする時代でした。そんななかで出逢った土人形で、土の匂いがしませんでしたが買ってしまいました(笑)。でも風俗人形にしては、ましな方ですね。
韓国も最初に行ったのはやはり1980年代初頭でした。人形は葬送の副葬品以外には伝統的にはつくらなかったかの地では、日本の植民時代に農民美術人形など作っていますが、初めて行ったときには、町にはお土産物の、布でできた風俗人形というか、民族衣装人形であふれかえっていました。
コメントを投稿