通称Yチェアは、デンマークのハンス・ウェグナーがデザインした椅子で、姿が美しく、座り心地も上々で、他の国ではいざ知らず、日本では特にもてはやされている椅子です。
おしゃれな家には、よくYチェアがありますが、先日うかがったMさんの家にもありました。
ところで、MさんちのYチェアの座面も、隙間がちょっと空いていました。
座面のフレームが直線でないからか、座面を編んでいるペーパーコードという素材のせいか、座面が傷んでないYチェアはあまり見たことがないほどです。そこがお尻に馴染んでいい味なのだとも言われています。
今年の1月、夫が課外授業を頼まれて彦根の大学に行ったとき、講義の後、談話室のようなところに2、30人集まって、座談会のようなものが開かれたのですが、その部屋の椅子はすべてYチェアという豪華さでした。
どの椅子も座面に多少の傷みがあり、ペーパーコードが切れて大穴が開いているため、座れない椅子も数脚ありました。
そんなYチェアを修理してくれるところもあるので、問題はありません。また、ペーパーコードも売っていて、自分で修理もできます。
もっとも、我が家にはYチェアがないので、関係ありませんが。
世界中の建築はグローバル化(無国籍化)していますが、クリントは、地域の伝統的な素材や工法を重視した建築家でした。そして、礼拝堂にはYチェアをデザインしたハンス・ウェグナーの、肘なしの椅子が、整然と並んでいて、壮観でした。
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