2012年6月23日土曜日

インクリボン缶


お菓子の箱などに結んであるリボンを捨てられないのは、母譲り?祖母譲り?それとも私が古い人間だからでしょうか?
いつか役立つかもしれないと、一応取って置きます。
取っておく基準は、アイロンをかけられること。リボンによっては、低温のアイロンでもちりちりになってしまうものもあります。

もともと、リボンはくるくる巻いて輪ゴムで留めたり、五角形に巻いたりして、裁縫箱の中に転がしておきました。
ところが、必要な時に見つからなかったり、古びて使いものにならなくなっていたりで、取っておいても結局はほとんど捨ててしまっていました。


十年ほど前に、タイプライターのインクリボンの入っていた缶にリボンを入れたらどうだろうと思いつきました。
アメリカ製のインクリボン缶です。

たった30年前まで、コンピュータは普及していなくて、日本語はみんな手書き、英文はタイプライターでした。
へたくそでも仕方がない。必要に迫られると、写しのカーボン紙を重ねて、タイプライターをたどたどしく打っていました。リボンのインクがだんだん薄くなって、取り換えると、手が真っ黒になりました。
その感覚がまだ手に残っているというのに、もうインクリボンは過去のものになってしまいました。


リボン缶にリボンを入れると、ぴったりです。
折れ目もつかないし、なくなりもしない。それに、一目でどんなリボンを持っていたか思い出せるので、必要な時に必要なリボンが使えます。




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