2023年12月29日金曜日

障子の貼り替え

小さいころ、暮れには朝から小麦粉をたくさん炊いて糊にし、祖母と母が、家じゅうの障子を張り替えていました。
古い家なので、縁側の外側には板戸(雨戸)しかありませんでした。昼間板戸を開け放つと、部屋と外気を遮るのは、縁側と部屋の間の障子だけなので、障子は防寒にとても大切なものでした。
のちに、縁側の外にも、雨戸だけでなくガラス戸もつきましたが、それでも障子は、部屋の寒さを防ぐのに欠かせないものであることは変わりありませんでした。


我が家の母屋の障子は、一部を除いて建具屋さんにつくってもらったもの、そのとき障子紙も貼っていただいたまま、2009年の入居時から、まったく貼り替えをしていませんでした。


とくに居間の南の障子は、タマとマルがまだ小さいころ破り放題に破り、2枚のうち1枚はもう紙を取ってしまっていました。
家を自分でつくったくらいだし、障子も枠からつくったものもあるし、作業棟の障子は自分で貼ったので、貼り替えられないということはありません。
でも、貼り替えよう、貼り替えようと思いながら気乗りせず、何年も手をつけていませんでした。それでも、他人に頼むことなど考えてもいませんでしたが、ラジオで畳屋さんが障子やふすまの貼り替えもすると知り、
「そんなこと、ありなんだ!」
と、我が家の畳を敷いてくれた畳屋さんに障子の貼り替えを頼んでみました。


するとやってくれるとのこと、暮れも押し詰まった昨日来てくれましたが、我が家の障子は大きいので、1枚で通常の障子2枚分の料金がかかるとのことでした。
西の障子は、入居するまでに時間がかかったので、出入り自由だったカマドウマが長年住み着いており、汚く汚していました。


障子屋さんは2人で、午前中いっぱい、紙をはがして、


桟をきれいにして、それを乾かしました。


ストーブの周りは、2011年の地震のおり、コンクリート部分が動かなかったのに木造部分は動いてしまったので、だいぶ歪んでいます。


猫は新しい状況が好き、障子のないところでのんびりしています。


午後から障子貼りがはじまりました。


1枚、また1枚と仕上がっていきます。


暗くなる前にすべて終わりました。


いいお正月が来そうです。












 

2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

障子があるとないとでは室温が全然違いますよね。
うちも全然張り替えていないなぁ。たった1間半なのに(笑)。
自分でもできるけど、木のアクが出ていると上手く貼れなくてイライラします。
値段が高くてもやってもらった方が気が楽です。どれぐらい目をつぶるかにもよりますが、次も15年後だとすれば安いかも。

さんのコメント...

hiyocoさん
そう、15年もつとすれば安いです。
溝や取っ手に沿ってはみださずに貼ってあるし、継ぐところは重ねないで突き合わせて貼ってあります。
古い紙を取り除いているとき、技術をしっかり覚えて次は自分でやろうと見ていましたが、大きな紙が歪んだり糊が乾いてくっつかないところが出てきてバタバタすることを思えば、ありがたいことでした。
でも、考えてみたら、障子をつくってくれた建具屋さんに貼りなおしてくれるか訊いてみるのもありでしたね。全然気づかなかった(笑)。障子は自分で貼るものだという思い込みが強すぎた!