2024年1月29日月曜日

織機に経糸をかけるための準備

しばらく前に、今年初めての織物の集まりをしました。ところが何てこと、私は日にちではなく勘違いの曜日で覚えていて、集まる日にはのんびりほかのことをしていて、連絡をもらって、慌てて駆けつけました。
ということで、自分の大荷物は持っても行かなかったので、Kさんの整経に集中です。


紡いだ糸は太い細いがあるので、偏らないように、順番に並べてバランスよく混ぜて整経します。太い細いは、重さと長さを記しておくので、それから割り出します。といっても、糸紡ぎ歴の長いKさんの糸は、私の糸のようにばらつきがほとんどありません。

近藤さんの猫のくりちゃんは、7人の方たちが手分けして餌やりをしてくださっていて、元気に暮らしています。


糸はかせのままでは扱えないので、符割りにかせを掛け、糸巻に巻き取ります。


3かせほどつないで巻き取った糸巻には、太いか細いか中くらいか、ラベルをつけて置きます。


経糸の長さにしたガイドの糸を整経台に張って、ちょうどいい長さで一周できるよう、糸の掛け方を換えたり、杭を差し込む場所を換えたりします。Kさんの場合、経糸の長さは180センチです。
この整経台を使っての整経は、Kさんも私も一度しかやったことがありませんでした。そして、自分がやったときは夢中でノートにも書き留めてなかったので、卒業生のOさんに来ていただいて、本当に助かりました。

余談ですが、元学校の先生だったOさんは、ノートの取り方が超上手です。きれいな字で絵入りのノートは美しい! そっくりコピーさせてもらいたいほどでした。
以前、私が朝顔形のガス台で、火の出るところが二重になっているものの、どちらのつまみが内側でどちらが外側かと悩んでいた時(マッチで点火するのだけれど、大きい鍋を乗せているし、ボッとなるので、結構火をつけるのが怖いガス台)、Oさんが「どれどれ」とノートを広げると、ノートの端に囲みがあり、絵が描いてあるのを見せて、
「右のつまみが外側の火だから」
と、教えてくれて、助かったこともありました。


Kさんの経糸は赤2本、オリーブ1本の繰り返しなので、どう整経するか考えどころでした。整経は1本どりでもできますが、時間がかかります。結局、赤は2本どり、オリーブは1本どりにして、交互に整経しました。
糸巻に巻いた糸は、高いところのヒートンを通します。


糸巻は太い細いを交互に、しかし端には太いのが来るように、順序よく並べておきます。


経糸が200本強になるので、約50本ずつ4回に分けて整経します。
経糸を整経するとき、「綾を取る」という作業は必然です。綾を取っておけば、糸が順序よく並んで、もつれたりすることがありません。


整経が終わったら、切り離すところの両端をしっかり結んで、杭の脇で糸を切ります。写真に写すのを忘れましたが「綾」の両側にもしっかり紐を通して、崩れないようにしています。
この日は50本整経して時間切れでした。

Kさんが使う予定の織り機には、綜絖(そうこう)が足りませんでした。


そこで、予備の綜絖を取り出して、織り機にセットします。
私の織り機は糸綜絖ですが、これは金属の綜絖です。


足りなかった綜絖を、セットしました。
この織り機(というか、最近の織り機はどれもか?)は、経糸を巻いておく男巻き(織り機の後部にある)にも、織りあげた布を巻き取る女巻きにも、あらかじめ布が巻いてあります。その布に直接経糸を結びつける場合もあるのですが、教室の織り機は、その布にさらに補助糸を足してあります。
織物では、織りはじめの糸と織り終わりの糸が無駄になるのですが、補助糸をつけているとほとんど無駄が出ません。そのうえ、綜絖通しの順番が変わら織り方をしている限り、補助糸を綜絖に通しっぱなしにしておけば、綜絖通しの手間も省けます。
そこでKさんもこれから足した綜絖に補助糸通し、筬にも補助糸を通しておいてから、筬の手前で整経した経糸と補助糸を結ぶという工程になります。







 

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