2023年9月14日木曜日

カレーを肴に話が弾む

気がつけば長いつき合いになる、30年来の友人家族3人が1泊していきました。
1週間ほど前から、ご飯は何にしようかと考え、ほぼカオマンガイでいこうと固めていたのですが、では、副菜は何にする? 全然良い案が浮かびません。カオマンガイとはタイ料理で、本格的には鶏を丸まま茹でて、その茹で汁でご飯を炊き、茹で汁でスープもつくって、茹でた鶏は薄切りにしてご飯に乗せ、辛いたれをかけて食べる料理です。
昼食を食べすぎると夜が食べられないので、昼はそうめんにすると決めていました。
カオマンガイは、もとはといえば昼食メニューで、副菜はなしですが、夜だと1品だと寂しい。あれこれ思い浮かべても、さっぱりしたタイ料理といえば酸っぱいものしか思い浮かばず、インド人に酸っぱい料理は合わない気がします。では肉じゃが? ゆで卵サラダ? どうもしっくりきません。夜中、目が覚めるたびにあれこれ考えていましたが、突然、カオマンガイをやめてカレーにすることにしました。
インド人にカレーとは大胆、しかも、ほうれん草カレー(サグ)をつくりたく(食べたく)なりましたが、サグは友人たちの食べ慣れている西ベンガルのカレーではありません。

写真は取らなかったので、レシピサイトの写真をお借りしました

私は、ほうれん草カレーとは、カンボジアで出逢いました。サグパニール(ほうれん草とパニール(チーズ)のカレー)は、それはそれはおいしかったのですが、日本ではパニールに出逢えません。
日本のインド料理屋で、サグを出す店も増えましたが、ほとんどはほうれん草と鶏のカレーで、パニールのカレーは見かけたことがありません。ネットで見るレシピにはコテージチーズで代用するとありますが、豆腐のように四角く切ったパニールが、もろもろしたコテージチーズで代用できるのかどうか疑わしく、試したことはないので、鶏のカレーをつくります。
ネットのレシピの作り方は千差万別、この際ですからいつものではなく、ギーや生クリームを使ったカレーにすることにしました。
主菜がカレーとなると副菜は簡単です。ひよこ豆にミント、パクチーを加えたライタ(ヨーグルトであえたサラダ)と、トマト、キュウリ、パプリカのライタをつくることにしました。ひよこ豆のライタには青唐辛子とライムの絞り汁を加えれば、ライタといえど、違う味になります。

せっかく用意したカスーリメティを、炒っておいたのに、カレーにかけるのを忘れたのは残念でしたが、なんとかうまくいきました。
友人一家とはコロナで長く会えなかったので、嬉しい再会でした。


さて、どんなに食べてもなくならないようたっぷりつくったので、今日のお昼は残りのカレーでした。
その昔ガーナで、日本から柔道のデモンストレーションに来た人たちを招いたときのこと、2人だけだったのに健啖家の彼らは久しぶりに口に合う料理にありついたのか、用意した食事はあっという間になくなり、家じゅうさがしても果物やお菓子さえないという、苦い思い出があるので、そこだけは気をつけているのです。当時、ガーナに住んでいた日本人は数人で、しかも大使館の3人は首都に住んでおり、首都から離れたクマシに日本人が来るとなると必ず大使館から連絡があり、知らない人でも会ったり、家に呼んでもてなしたりしたのです。

野菜のライタはなくなっているのにひよこ豆のライタが残っているのは、ライム汁を入れて酸っぱくしたからのような気がします。
サグには忘れずにカスーリメティも振りかけて、西ベンガルでは食べないナン(チャパティーかご飯)でいただきました。





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