2020年11月19日木曜日

坊さまの鉢

近くの骨董市は月に二度開かれていますが、民具をおもに商っている水屋さんを見かけない回が続きました。
一度や二度なら、ほかの大きな骨董市と開催日が重なって、そちらに行ったものと思われますが、三度も続けてこないのは変でした。そこで、まことさんに尋ねてみると、水屋さんは病気で入院していました。お腹が痛くなって病院に行ったところ、腸閉塞だったか腸壊死だったかで即入院、腸のたくさんの部分を切り取る大手術をされたとのことでした。
その水屋さんが、3か月ほど経った先日、すっかり回復して骨董市に戻ってきました。よかったよかった、一安心でした。


店には、あまり見たことのない模様の蓋ものが並んでいました。菓子鉢に見えるけれど、煮物にもいいかもしれません。
「何の模様かなぁ?」
「さぁ、何だろうね。丸がいっぱいで珍しいでしょう?」
「三日月にも見えるよね」
と話していたら、やはり水屋さんと久しぶりの再会を喜んでいた男性が横から、
「坊さまじゃないか?」
と言いました。



確かに、そう言われるとお坊さまに見えます。それまで、青い方ではなく、白い方ばかり見ていたので、崩れた三日月に見えたりしていたのですが、百人一首の絵札の中のお坊さまの姿に似ています。


その日、水屋さんは神さまとか仏さまをたくさん持っていらっしゃいました。これも期せずしてお坊さま、そんな心境だったのかもしれません。
「もうね。本当に好きだと思うものしか買わないことにした」
と言う水屋さん、いえいえ、前から筋が通っていらっしゃいましたよ。


お坊さまは、数えてみたら88人いらっしゃいました。
丸の大きさは微妙に違いますが、破綻なく配置されているのに驚きます。


手描きと印判の違いはありますが、手持ちの丸散らしの鉢は、破綻だらけです。もっとも、これはこれで気に入っているのですが。




 

5 件のコメント:

あかずきん さんのコメント...

丸紋にお坊様、我が家にもありますが沢山いますね
馬かロバ?にまたがったお坊様の器はありますが居ても数人でした、骨董市楽しそうですね

さんのコメント...

あかずきんさん
丸にお坊さま、そちらにもいましたか。では伊万里かどこか、九州で焼かれたものですね。水屋さんは日本のものだと言っていましたが、ちょっと疑っていました(笑)。といっても、中国ではないし、縁が古そうだったのでタイやヴェトナムでもないとしたら、いったいどこのものだということになりますが。
私はこれまで、お坊さまの絵の焼きものはたぶん見たことがありませんでした。あかずきんさんのブログで紹介されていますか?最近また、あかずきんさんのブログが行方不明になっています。のらさんに教えていただいたのに...(涙)。

さんのコメント...

あかずきんさん
いろいろやってみたけど、あかずきんさんのブログが見つからない!

あかずきん さんのコメント...

春さん
ブログの件探してくださるとは、ありがとうございます、ヤフーから移動したのは良いのですが暫く放置していたら更新出来なくなってしまい、えぇ!ですなのでお坊様の器幾つかはfbに揚げますね

さんのコメント...

あかずきんさん
ありがとう。同じプロバイダーで似た名前で、全然違うのしか見つかりませんでした(笑)。
楽しみにしています(^^♪