2022年11月7日月曜日

内町工場からの戦利品(1)

近いようでなかなか益子に足を運べないでいましたが、秋の陶器市、古いものと古い本のお店の「内町工場」には、興味深いものがいろいろ並んでいました。


紙縒り(こより)の束。
「どうやれば、紙縒りがこんなにきれいにできるの?」
信じられない美しさです。


硬くまっすぐで、撚った跡さえほとんど見えません。

小さいころから何度も紙縒りを撚ってきました。ガリ版刷のわら半紙を閉じたり、七夕飾りを吊るすためにつくったり、昔の生活に、紙縒りの出番は少なくありませんでした。
今でもお正月飾りや、七夕飾りは紙縒りを撚った紐で吊るしました。


ところが何てこと、私のつくった紙縒りは和紙を使ったというのに、まっすぐではなくてよれよれだし、だいたいちゃんと撚れてないし、この美しい紙縒りとは似ても似つかぬものでした。


真鍮の薬匙は見ますが、この真鍮の頭に竹の長い柄をつけた匙は何をするものでしょう?


店主に訊くと、焼き印などと一緒に和菓子屋さんから出たものだとか、真鍮部分は薄いし、竹の柄は長いので、黄な粉を振りかけたりするのに使ったのか、用途は不明です。






2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

こよりって何に使うんですか?

さんのコメント...

hiyocoさん
何に使うためのこよりだったのでしょうね?(笑)
和本を綴じてあるのはこより、大福帖を綴じてあるのもこより、でも時代が違いますよね。
私が小さいころは、ホッチキスがなかったし、たくさんまとめられるクリップは大きくて武骨だったから、学校からのお便りなんかもこよりで綴じていたのかな?
と、ここまで書いてネット検索してみたら、やっぱり和装本の下綴じにするようです。
また、昔はキセルの掃除に欠かせなかったとか、籠も編んでいたみたいです。細かく編んだ矢筒というのもありました。細かい細工ができて、漆を塗れば軽くて使いやすかったみたいです。