タマは高いところから落ちたりしません。箪笥の上や椅子の背に乗って、そこからジャンプして梁の上に飛び乗るのも得意です。
そして、階段で遊ぶのも大好きです。
踊り場で待ち伏せして、私が登り降りするたびにちょっかいを出します。
マルは、そんな子どもじみた遊びはしません。いつも、鷹揚に構えています。
「あらっ、マル、尻尾は?」
マルは、踊り場の隙間から垂れ下げた尻尾を、ゆらゆらと振って見せてくれました。
「階段で遊ぶの、最高!」
「ふんっ、子どもっぽすぎるぜ」
夫は今日も、
「マル!、あっ、トラか。いやタマだ。多摩川のタマ!」
などと声をかけています。
これではいつまで経っても、自分の名前がタマだとは覚えられません。
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