2023年6月17日土曜日

横須賀

私は神奈川県の横須賀で生まれましたが、横須賀で暮らしたのはたった2カ月ほど、その後岡山県の倉敷に移りました。
というわけで、横須賀には何の思い出もないものの、一応は生まれ故郷なので、一度は町を歩いてみたいと思いながらも、電車や車で通過したことはありますが、歩いたこともなく過ごしてきました。
両親が、晩年に横須賀を訪ねたと聞き、
「私も連れて行ってよ」
と頼んでみたのですが、あまりの変貌ぶりに、思い出のひとかけらも拾えなかったようで、まったく乗り気ではなく、その話はそのままになってしまいました。


これは、大正14年(1925年)の横須賀停車場の絵葉書です。
これが日常なのか、あるいは特別な日だったのかは不明ですが、なんだか賑わっています。
横須賀線は軍港のある横須賀へのアクセス路線として、明治22年(1889年)に開通し、大正14年7月に全線で電化されました。この絵葉書には2月と記されているので、まだ電化が完了する前と見られます。
線路と直角につくられた駅は、風情がありますが、昭和19年(1944年)には、久里浜にまで延長されています。


ネットで一国坂から眺望したという、横須賀駅の現在の写真を見つけました。
少しずれていますが、古い絵葉書の写真も、一国坂からのものでしょうか?
駅舎からは、昔の駅舎の雰囲気を残そうとしたことが見て取れます。




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