先日、姪のRちゃんから電話がありました。はなちゃんかたけちゃんに振袖を譲りたいとのことでした。
おばあちゃん(夫の母)が、Rちゃんの成人式に贈ってくれたもの、Rちゃんの2人の娘も着て、もう着そうな女の子がまわりにいないし、持っているのは大変、娘たちも管理してはいられないのでよかったら、ということでした。
写真を見せると、はなちゃんも関心を示し、Rちゃんが直接手渡したいからと持ってきてくれることになりました。
さすが、日本の文様を研究し、文様の本まで書いた夫の母の見立て、美しい着物です。
地布は、おめでたい紗綾形(さやがた)に織られていて、ところどころに梅が配してあります。
そして、前裾を中心に、染めだけではなく、ところどころに刺繍が施されています。
なんと手の込んだ手仕事でしょう。
帯、長襦袢など着つけに関する一式もいただきました。
4 件のコメント:
実家が呉服屋でしたので、幼い頃から和服に接して来ました。それ故に和服の目利きには少しだけ自信がありますが、この振り袖はどなたが見ても良さが分かるでしょう。
写真の着付けでは、同系色の帯や帯揚げですが、色が変わると印象も変わりそうです。
来客を相手に反物に帯や帯揚げ、帯締め等を当てて、似合うものを選んでいた両親の姿を懐かしく思い出しました。
reiさん
ご両親が呉服商だったのですか! では、『あきない正傳 金と銀』は絶対読まなきゃダメです(笑)。ご両親を思って、ものすごく楽しめると思います。
じつは、「帯ももらってくれる?」と姪が置いて行った帯は、黒地に地色が見えないくらいに鳳凰など花鳥風月が描かれた帯で、色とりどりですが抑えた色使いで、着物を引き締めるいいつり合いになっています。
帯の写真も載せておきますね。
帯もお見事!日本の技術がいつまでも引き継がれます様に。
そうそう「金と銀」読まなくては。
reiさん
その昔、山形で結婚式場をやっていた友人の話では、山形では結婚のとき花嫁さんはたくさんの着物を準備する、京都に次いで2番目に着物の購買数が高い県だとのことでしたが、今では結婚も減っているし、大規模の披露宴も減っているだろうし、着物や帯の技術の存続はなかなか難しいでしょうね。成人式はあるけれど。
時代劇で裃や袴を見ると、技術の存続に貢献しているなと、にやにやしてしまいます。
コメントを投稿