木曜日の文化放送の、「大竹まことのゴールデンラジオ」の「紳士交遊録」のゲストは作家の高橋誠一郎さんでした。
SNSで発信するたびに炎上するんじゃないかとうっとうしい。動画を見るたびにAIでつくったものかと疑ってしまう。などという話の続きで、源一郎さんが自分が炎上したときの話をしました。
尖閣諸島に中国の人が上陸したことがありましたが、そのとき意見を求められて、
「基本、どうでもいい」
と答えたら炎上したというのです。
当時は原発問題もあり、源一郎さんにとっては尖閣諸島の問題はプライオリティーが低いものだったのでそう答えたら炎上、家族を殺してやるなどという殺人予告までされて、大きなバールを買ったそうでした。
以前、私は夫と話していたとき、
「尖閣諸島も、竹島もお互いに共有すればいいのにね」
と言ったことがありました。国境として線引きするのは、よく考えれば確かにどうでもいいこと、チャップリンの映画に、国境線をまたいでがに股で歩いていく(逃げていく)映画がありました。
パレスチナにしても、イスラエルが武力で占領する前は、パレスチナ人(アラブ人やベドウィン)は、その地に住みたいというユダヤ人を快く受け入れて、仲良く暮らしていたのでした。
さて、高橋源一郎さんによると、鄧小平は、
「尖閣諸島は先送りにすればいい」
と言っていたそうです。どっちも引き下がれないことだから、あいまいにしておくのが一番いいとの考えです。
ところが政治家は看板を下ろせない。国民が許さないというのです。
日韓の間で竹島問題が深刻になったとき、小さい島ゆえ、誰かが、
「爆破して島をなくせばいい 」
と言ったら、当時のパククネ大統領も、
「それはいいね。でも国民が許さないだろう」
と言ったらしい。
源一郎さんは爆破よりいい考えとして、竹島をブルーシートで覆って、海だということにしたらどうだろうと発信したら、これも炎上したそうでした。
覆ってしまうことは、源一郎さんのオリジナルではなく、梱包芸術家のクリストとジャンヌ=クロード夫妻を真似たものです。
クリストとジャンヌ=クロード夫妻は、これまでいろいろなものを覆ってきました。
まだドイツが東西に分かれていたとき、夫妻はベルリンにある旧ドイツ帝国国会議事堂を布で包みたいと申し込みましたがが、ドイツの国会は最初は拒否しました。しかし、それから何度も議論に議論を重ね、僅差で梱包賛成派が勝って実現したのは、企画してから24年後の1995年で、東西ドイツの統一がなされた以後のことでした。
梱包に反対する人の意見としてお金がかかるというものあったのですが、お金は寄付などを集め、クリスト夫妻がほぼ用意しました。
梱包された議事堂の周りには祝祭ムードがあふれ、東西ドイツ統一の象徴にさえ見えて、梱包は大成功でした。
その日の「ゴールデンラジオ」のパーソナリティーだったのは、ジャーナリストの青木理さんで、青木さんは共同通信社に勤めていたとき、特派員としてソウルに3年滞在しています。
青木さんのお話では、韓国の人に竹島問題についてたずねたら、素敵な答えをもらったことがあったそうです。
「韓国人にとってはドクト、日本人にとっては竹島、それでいいんじゃない」
今の炎上には笑いがない、人生に大切なのはユーモアではないかというお話でした。
国民より、地球の民になりたいものです。

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