2013年4月7日日曜日

火吹き竹


薪ストーブを 点火する時、できたら新聞紙の使用は最小限にしようとします。
ドーナツ型に固く巻いた新聞紙に火をつけたら、拾った細い枝や大工仕事の木端などのつけ木を積み、その上に薪を積んでいきます。

今、ストーブを焚くのは毎日のことではないので、つけ木は落ちた枝や木端で間に合いますが、小さい頃お風呂を沸かすのに、山の下生え刈り、いわゆる二宮金次郎の芝刈り、粗朶を用意していました。
粗朶の束を少しずつ崩しながら、焚きつけとして使い、火吹き竹で火をおこし、それから割った松の薪を入れたものでした。


自分でつくった火吹き竹です。


化石燃料が普及する前は火吹き竹は必需品、日本国じゅう一家に一本はあった道具ですが、すっかり消えてしまいました。
火にくべればあっというまに燃えるので、消えるのもあっけなかったことでしょう。
いつも持って吹く、口元に近い方は、つやつやと光ってきました。


火吹き竹をつくってから、火起こしはちょっと簡単になりました。

2013年4月6日土曜日

カバ



昨年の暮れに、ヒポミさんから、『かばの本』をいただきました。
この本、わけあって、ずっと他人に借りられていたのですが、しばらくぶりに手元に戻ってきました。
 
ヒポミさんは「コレクターの鏡」で、収集品には通し番号がついています。通し番号は、十万は行かないだろうけど、収集品が一万は軽く超えるのを見越して、五桁になっています。すごい!今、四桁の半分くらい行っている(もっとかな?)ようです。

私もかつて、せっせと招き猫を集めていた時がありました。
当時、ときどき、数を数えようとするのですが、
「二匹でセットの猫は、二匹と数えようかどうしようか?」
とか、
「母猫に子猫がくっついている場合はどう数える?」
などと悩んでいるうちに、どこまで数えたかわからなくなったりして、結局、数さえまともに数えたことがありませんでした。
その収集態度は、ヒポミさんの足元にも及びません。


ヒポミさんのコレクションには、世界の名作もあれば、


販売促進品もあり、


おまけもあります。
それらが同列に愛されているところが好きなところです。
それにしても、カバっていろいろいます。もっともヒポミさんは、誰もが認める日本一のカバコレクターらしいのですが。


さて、我が家にも、ヒポミさんの持っているのと同じカバが、一匹だけ生息しています。


エジプトで、紀元前2000年から1800年前に、副葬品として死者とともに葬られたカバのレプリカです。ニューヨークのメトロポリタン美術館のミュージアムグッズで、青カバのウイリアムと名前もついているようです。

上の息子が最初の結婚をして新婚旅行に行った時、息子の連れ合いだった人がお土産に買って来てくれたものです。
彼女は昔近所に住んでいて、息子とは小学校の同級生。もちろん私も二人が子どもの頃から知っていて、一緒にピクニックに行ったりしていた仲でした。それなのに、結婚して、たった二年ほどで別れてしまいました。
まあ、人生はいろいろです。


左の、「青いからこれもメトロポリタン美術館のミュージアムグッズだ」と思い込んでいた花瓶(?)は、亡くなった夫の母がペン立てとして使っていたものです。

 

裏返して見たら、なぁんだ全然違うじゃない!
ARGENTAって何だ?
ネットは便利です。調べてみると、スウェーデンのグスタフスベリ社の磁器で、ウィルヘルム・コーゲがデザインしたことで知られているARGENTA(アルゲンタ)シリーズの一つ、模様は銀で描かれているそうでした。
知らなかった。


カバとは何の関係もなかったのです。
でも、今まで一緒にいたから、これからも一緒です。

もっとも、カバがウイリアム、花瓶がウィルヘルム、ちょっと関係あったでしょうか?


2013年4月5日金曜日

曲げわっぱ


ときどき、「曲げわっぱもどき」に入ったお菓子をいただくことがあります。


機械加工ができるし、接着剤がよくなったのでしょう。使い捨てには惜しい出来です。


使い捨て容器としてつくられているのに、十分長持ちします。


保存容器などで、シェーカーボックスをイメージしたのか、薄い木の曲げわっぱの蓋がついているものもあります。
ちゃちなできですが、軽い感じがわるくありません。


まっすぐな箱は、楊枝入れとして、


お椀型の箱には残り物を入れたりもしますが、一つには腸を快適に保ってくれるドライプラムを常備しています。
 

その昔お弁当箱として使っていた曲げわっぱです。こちらは「もどき」ではないので、ちゃんと桜の皮で綴ってあります。
 

何度も洗ったのですが、びくともしていません。


これもお弁当箱として使っていた、杉のめんぱです。
大好きでしたが、いかんせん、量が多く入り過ぎると感じるようになり、赤いのと交代していました。


蓋と身の高さが同じくらいあります。
めんぱは農作業や山仕事をする人のためのお弁当箱で、伝統的にはご飯をぎっちりと少しの味噌を詰めて持って行くものです。
食事の時に、蓋に味噌と水を入れ、焚き火で焼いた石をその水の中に入れて熱くして、熱い味噌汁とご飯でお昼をいただきました。素敵です。
これを樵弁当としたら、漁師弁当もあったようです。舟が難破した時は、空の弁当箱が浮きの役割をしたというのですから、食料を携帯する、救命具になると、多角的に命を守るものであったのです。

私のお弁当箱はどちらも引退しています。


引退していないのは、曲げわっぱのおひつです。
できたら、炊き込みご飯などの時に使いたいのに、色のついたご飯には使わないでほしいと説明書きがついていて、白っぽいご飯の時しか出番がありません。


白いご飯をテーブルに出す時は、カレーなどと食べる時ぐらい、それこそおひつに色がつくのを恐れて、もっぱら磁器や漆の鉢を使います。
昨日は、せっかくウコギご飯を入れたのに、ばたばたしていて、写真を撮るのを忘れてしまいました。

追伸:


ウコギご飯でした。



2013年4月4日木曜日

二度あったこと、三度あるかしら?


いつだったかわからないほど前に、浅草の助六で手に入れた招き猫です。
助六の人形たちは、素焼きに胡粉を塗ってから彩色したものがほとんどで、このように釉薬で絵つけしてから焼いた人形は、わりと珍しいものでした。
二年前の地震で、左耳がちょっと欠けてしまっています。


たぶん骨董市で出逢った、同じ方のつくった招き猫です。


そして、去年の今頃、近所の骨董市でこの猫を見たときには、思わず、
「いったいここで何をしているの?」
と、心の中で声を掛けてしまいました。

それにしても不思議です。
この猫さんたちは、私に、あるいは仲間の猫さんたちに逢いに来たとしか考えようがありません。狭いと言っても、日本も広いのに.....。

どの猫も愛嬌があります。
とくに昨年来た新入りは、招いているというより、まるで落語でも語っているようです。


それにしても、招き猫は、お金よりも福よりも、まずは友だちの招き猫を招くのだと、確信させられる出来事でした。


2013年4月3日水曜日

附馬牛招き猫


岩手県の附馬牛(つきもうし)人形です。
江戸末期から明治初期までつくられていた人形ですが、その後長く途絶えていました。それを、昭和の後期に、佐々木孝和さんが復元に成功されました。
土と和紙を練り合わせて、焼かずに乾燥させてつくってあります。


俵に猫が乗っていると、絵になります。
ここが、ネズミを捕る猫の、本来の居場所かなと思います。


鯛乗り招き猫。


張り子より重いけれど、土人形よりは壊れにくい附馬牛招き猫は、二年前の地震でも、みんな無事でした。


とは言っても、小さい傷なら、あちこちに負ってしまいましたが。


「まめに達者で」の願いを込めて、中に大豆が入っているので、どれも振るとからからと音がします。
貼ってある反故紙が破れたのは、やはり地震の時です。そして、反故紙の上に貼ってあるシールは岩手県観光連盟のものです。


2013年4月2日火曜日

土地神さま


いつも通る道に、行き路には見えず、帰り路には必ず見える、土地の神さまの祠があります。


祠は木造でしょうか。五年に一度くらい色を塗りかえられています。
いつも鮮やかで、雨の日も、陽ざしのある日も風情があります。

 
やはりいつも通る道で、最近見つけた、土地の神さまの祠です。


道からは奥まった畑の中にあり、祠の手前は牛の飼料のキビを育てている畑なので、夏には道からは見えなくなってしまう場所です。
石の祠はよくありますが、瓦でできた祠は初めて見ました。とっても素敵です。中には石しか入っていません。たぶん倒れないように、重石にしてあるのでしょう。

祠の周りにはたくさんのカナムグラが芽を出していました。こんなに種が落ちていたようだと、昨年は草ぼうぼうで、祠もカナムグラに覆われてしまっていたに違いありません。

八郷には、奈良時代には国分寺、国分尼寺の瓦を焼いた窯跡があります。 よい土が出たのか、このあたりには瓦屋さんもいっぱいあります。
しかし、江戸以前に農家が瓦葺だったとは考えにくいし、江戸時代には民家が瓦葺にすることは禁止されていましたから、奈良時代の国家事業の後は瓦づくりが途絶えて、今ある瓦屋さんたちは、明治の蚕景気で建設ブームの中で、その需要に応えるものとして出てきたものでしょう。

そんな、地元の瓦屋さんがつくったものでしょうか。
今は、瓦は自動機械でつくるようになりましたが、「役もの」と呼ばれる、形の変わった瓦は工程が別で、棟瓦でさえ割高になります。
そして、手で成形しなくてはならない鬼瓦やその他の飾り瓦をつくる瓦屋さんは全国的に見ても少数で、八郷にはもうありません。

鬼瓦やその他の飾り瓦は、たいへん高価なものですから、素敵だからと言ってこんな祠をつくってもらえば、目が飛び出てしまうお値段になるでしょう。
もしかしたら、もうつくる方もいらっしゃらないかと思いました。



2013年4月1日月曜日

三寒四温


春というのに、この底冷えのする、寒い日々。
室内温度計は18度を示していて、母屋に移ってきた当時なら、
「あったかい」
と喜んでいたことでしょうけれど、いまでは、
「寒いなあ」
というわけで、毎日、ストーブのお世話になっています。


「ストーブはいいねぇ、うなぎ」
「.....」
うなぎは、ひたすら火を見つめるだけです。


「ストーブは最高!」
「.....」


「なんとか言って?」
「.....」


「こりゃだめだ」