暮れに陶芸家のkuskusさんの家にうかがったら、上橋菜穂子の守り人シリーズのどれかがテーブルの上に乗っていました。
「これ、すごくおもしろいの、目の前に情景が浮かぶように書いてあって。お正月明けに展示会があるから仕事しなくちゃだめなんだけれど、ついつい読んでしまうのよ」
イギリスのファンタジーは好きですが、日本人の書いたファンタジーはこれまで読んだことがありませんでした。
家に帰ってからアマゾンで調べてみると、古書なら安く手に入ります。kuskusさんは図書館の本を読んでいましたが、せっかちな私は早速一冊取り寄せてみました。
「おもしろい!」
すぐに続巻が読みたくなり、次々と注文してしまいました。
お正月に息子がきました。置いてあった守り人シリーズを目にして、
「これおもしろい?」
と聞きます。
「おもしろいよ」
と答えましたが、いつも勧めても適当にしか読まない息子、気にしていませんでしたら、『精霊の守り人』を読み終わり、
「次はどれ?」
と聞いて、渡した『闇の守り人』を断りもせず、勝手に持って帰ってしまいました。
と、今朝メールが来ていました。
「精霊の守り人シリーズが面白かったので残りも宅急便で送ってください」
なんてこと、母だって買って読んでいるのだし、読み終っていないのだから、自分で何とかすればいいでしょう。という言葉は呑み込んで、読み終わった四冊だけ荷造りして、送ってやりました。
守り人シリーズは、前後十年ほどかけて書かれたものですが、リアルタイムで読まなくてよかった。続きが読みたいとき、物語が完結している今なら、いつでも読めます。
2 件のコメント:
守人シリーズには、この他に『蒼路の旅人』と『炎路を行く
者』の二冊があります。
このシリーズもそうですが、各章のタイトルを囲む模様や
絵地図などが、物語本にはよく使われていて、イメージを
広げて行くのに楽しい助けとなりますね。
そして、食べ物や生活道具、異界にまで上橋菜穂子さんの
造語の名前が使われていてるのが、自分も見知らぬ国を
旅している気分にさせてくれます。
『獣の奏者』も読んでみてくださいね。
kuskusさん
『虚空の旅人』を読み、『天と地の守り人』三部作の前には『蒼路の旅人』を読まなくっちゃとあわてて注文したのですが、『炎路を行く者』は抜け落ちていました。さっそくさがしてみます。『蒼路』が届く前に三部作を読みはじめたので、話が途中で飛んでいます。
確かに情景がよく浮かびます。名前も覚えやすいです。で、携帯食の中身とか、お風呂とか、日本人が書いたものだなぁと思うところも多くて、想像しやすいです(笑)。
出版社には悪いけれど、ほとんど送料も入れて500円以下、全部千円以下だったので助かりました。話は違いますが、羽鳥の本屋さん店じまいですって。amazonには太刀打ちできませんね。『獣の奏者』も読んでみます。
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