小さな磁器の福助さんです。
人のよさそうなお顔をしています。
色が褪せたのか、もともとこんな感じだったのか、福助さんの長い人生がしのばれます。
福助さんもひよこ同様無垢につくられています。
磁器や陶器の人形をつくる場合、無垢につくると、焼成するときに生地の温度の上がり方にむらが生じ、そのせいでひずみが出てゆがんだり割れたりすることがあります。それに、無垢だと材料をたくさん使わなくてはなりません。
そのため、型の内側に練って板状にした生地を貼りつけて乾燥させ、型抜きし、中心部は空洞にしてつくります。
戦後は真空成型が普及し、どろどろの柔らかい生地を型の内側に流し込み、余分な生地を戻してから乾燥させるので、さらに薄く軽く仕上がるようになりました。右の2つが無垢、右から3番目が生地を板状にして型の内側に貼りつけてつくったもの、左が真空成型したもので、厚みの違いがわかります。
上の写真の磁器人形たちは全部無垢です。
高さ45ミリの一番大きな招き猫は、高さがありますが、厚みが比較的薄くつくられているので、無垢でも可能だったのでしょう。
福助さんとひよことのツーショット。
我が家の小さい福助さんたちとのスリーショット。
左は清水の豆人形の福助さん、小指の先ほどの大きさです。
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