2026年1月13日火曜日

餌をついばむ鳥


中国の玩具』の表紙を飾る「餌をついばむ鶏」のおもちゃの、左側の糸(紐)は鶏の頭とつながっていますが、右の糸はただ台に留めてあるだけです。
これでも、持ち手を回すように揺らすと鶏は餌をついばむはずですが、鶏を(錘を)、持ち手の線上ではなく斜めの位置に据えつけているということは、どんな効果を狙ったものでしょうか?

『Folk-toys Les jouets populaires』より

上の絵は、Folk-toys Les jouets populaires』の載っていた餌をついばむ鶏(鳥?)、どちらも第一次世界大戦のとき、ロシアの兵隊さんがつくったもの、頭だけでなく尻尾も動きます。
以前、北欧の手工芸品を扱っているネットショップで、フィンランドの兵隊さんがつくったという木工細工を見たことがあります。説明によると、フィンランドでは、家族から離れて戦地に赴いた兵隊さんの心を落ち着かせるために、戦地で工芸教室を開いていたとのことでした。
戦争と、その合間の手仕事という取り合わせにびっくりしたものですが、第一次世界大戦のころは、ロシアの戦団の中にもそんなゆったりした時間が流れていたのでしょうか?

『Folk-toys Les jouets populaires』より

これは、スロバキアでイースターの季節につくられ、売られたものです。
鶏が5羽で丸くなっている餌をついばむ鶏は、ロシアをはじめ、ヨーロッパ諸国でつくられてきた定番の形です。


我が家に半世紀以上生息している、ガーナの餌をついばむ鶏(鳥?)です。
鮮やかな桃色と黄色に塗られていましたが、すっかり色あせてしまいました。当時住んでいたクマシ近郊だったか、あるいはもっと離れた場所だったか覚えていませんが、車で走っていたら路上で男の子が売っていたもの、手作りのおもちゃです。


西アフリカのガーナの村で、なぜ餌をついばむ鶏がつくられたのか、男の子とは言葉が通じ合わなかったので背景は知らずじまいになりました。


これは、てっきり東欧のどこかの国でつくられた餌をついばむ鶏と思っていましたが、日本玩具博物館のホームページを見ると、ポルトガルでつくられたもののようです。
餌をついばむ鶏はヨーロッパ、アジア、アフリカ、中南米と世界中でつくられています(いました)。
そんなおもちゃが、ほかにもあるのかどうか、とても興味深いおもちゃです。


そしてソヴィエト連邦時代につくられた、ロシアの餌をついばむ鶏です。
さすが、餌をついばむ鶏の本場でつくられたもの、ちょっと触っただけで、5羽の鶏が一斉に、軽やかに動きます。





  

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