2020年12月7日月曜日

シュトーレン

ドイツのクリスマス菓子(パン)のシュトーレンを知ったのは、1990年代半ばでした。
もと同僚のYちゃんが山梨県韮崎に定住してパン屋兼カフェを開いて、週に一度事務所にパンを送ってきたので、みんなで食べたいパンを買っていたのですが、12月になるとそれにシュトーレンが加わりました。
Yちゃんのシュトーレンに馴染んだ私は、八郷に越してきたあと、生協の配送品の中にそっくりのシュトーレンを発見して大喜びでした。暮が近づいて、Yちゃんに送ってもらおうか、一人で送ってもらったら送料がかかるなぁ、などと悩んでいたのですが、生協のシュトーレンは(神奈川県あたりでつくっていたものだったか?)、見た目も味もYちゃんのシュトーレンにそっくりでした。
ところが昨年暮れ、生協の商品一覧表の中にシュトーレンがなくなっていて、買うことができませんでした。あちらの事情ではなくて、こちらが見逃したのかもしれないと思って、今年は注意して見ていたのですが、やっぱりありません。
しかたなくネットで買おうと思って見ると、お値段がピンキリで、とても絞り切れません。
そうこうしているうち、
「もしかしてぺトランにあるかな?」
と思いついたので、フランスパン屋さんのぺトランに行ってみました。
コロナ対策で小さな店舗には2組しか入れず外に並んでいると、あらまあ偶然、kuskusさんがやってきました。
「土曜日にシュトーレンを買いに来たんだけれど売り切れていて、今日は予約したのを貰いに来たの」
ぺトランは土曜日と水曜日しか開いていません。kuskusさんのおかげで、その日にあるかどうかは別にして、ぺトランでシュトーレンを売っていることはわかりました。



そして、無事手に入れました。
シュトーレンは、クリスマスまでちびちび食べるものです。一体どんなシュトーレンが入っているのか、開いてみました。



リボンを解くと、飾ってあった赤い実がパラパラと落ちてしまいました。ビニール袋に入っていたので気づきませんでしたが、生のナンテンの実とオリーブの葉の組み合わせだったのです。


わくわくしながら、油紙っぽい紙を開きます。


これまで食べていたのは、上に雪のように白い粉砂糖がかかっていて、両端はパンの生地が見えていたシュトーレンですが、これは美味しそうな砂糖の衣に包まれています。


ぺトランのお菓子(パン)にしては甘かったけれど、フルーツがしっとりしていて、とても美味でした。
これから毎日1枚ずつ食べますが、クリスマス前にはなくなってしまいそうです。



 

2 件のコメント:

rei さんのコメント...

住宅の一部を販売窓口にして、週に1~2日間開店のパン店が近隣に数件あります。いずれも女性一人(一店だけ+夫)で製造から販売まで担っていますが、酵母や材料を吟味して一つ一つ丁寧に手作りされたパンやお菓子は感動ものです。
シーズンになるとどの店もシュトーレンを焼き始めます。ドイツ発祥のクリスマス定番のお菓子ですが、日本でも競って作る様になったのは10年位前からでしょうか。人気薄のクリスマスケーキからシュトーレンへと、海外の伝統や習慣をうまく取り入れようとする商魂の臭いはするものの、美味しいものは大歓迎です。

さんのコメント...

reiさん
そういえば、クリスマスケーキってあんまり言われなくなっていますね。
私自身は、何年かに一度ナッツやドライフルーツが入ったケーキをクリスマス時につくっています。今年は思案中でしたが、やっとブラジルナッツが安く手に入ったのでつくります。
私が買ったシュトーレン、納得のいく値段でした。自分でつくるケーキはそれよりずっと材料代が高くなりそう!(笑)