息子がぜひここでと希望し、ドラッカー学会糸島大会の会場となった九州大学の椎木講堂は、巨大でありながら、魅力的な建物でした。
これを設計した内藤廣さんは、「もう、始まっている未来」の3人のパネリストの1人でもありました。パネリストは経済でエミン・ユズマルさん、教育で白井智子さん、空間で内藤廣さんでした。
3000人の学生たちが一体感を持って集まれる場所を設計して欲しいという条件があったので、二階席をつくらないで、カーテンを開けるとその奥に、さらに座席が連なっているそうです。全席が埋まると、それはそれは壮観な眺めだとか。
講演の前に大学の人からキャンパスの説明がありましたが、いかに敷地が広く(北海道大学を抜いて日本一広いらしい)細長いといっても、施設が分散しすぎているのが難点だと思いました。
近くにレストランもあるし、学食がおいしいと聞いたものの、炎天下を歩く自信はなくて、私たちは、前日に夜食にと息子からもらっていたパンを、この階段を上ったところで食べました。
2 件のコメント:
廊下(?)はコンクリートの打ちっぱなしでしょうか?無機質だけど円形なので堅苦しくない感じに見えます。天井が高くて気持ちよさそう。新しいのですか?
hiyocoさん
コンクリートの打ちっぱなしです。2011年建設だそうです。大きくて人のスケールを超えているのですが、気持ちのいい空間でした。
最後の日には福岡市美術館に行ったのですが、1979年に前川國男が設計したのを7年かけてリニューアルして2019年にオープンしたもので、今どきの建築と比べて歴然とわかる手仕事の多さに、改めてびっくりしました。柱なんかは石だけでなく貝もコンクリートに混ぜて、それを固まった後で手ではつってごつごつにしていて、タイル1枚も手で型を取って膨大な数を焼いた感じ、今は何でも手を掛けないでつくります。だから仕上がりが工場製品を組み立てた感じになるのですね。古い建物は使い勝手が悪いからと壊されがちですが、福岡市は偉かった(笑)、効率ではないもの作りが感じられるものが残っていると嬉しいです。
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