2023年5月17日水曜日

コチニールで、鮮やかな赤を染めることができますが

昨年、織物教室に届いた羊1頭分の毛のうち、1キロほどを分けていただきました。こぶな草で黄色に、生のススキで黄色に、ヤマモモを鉄焙煎でオリーブグリーンに染めましたが、こんどはコチニールを使って青紫に染めることにしました。
コチニールはメキシコで採れるカイガラムシのこと、赤色を染める染料ですが、鉄媒染することによって、青紫になります。


干からびた小さな虫を、乳鉢で磨って粉にします。


その粉を少量の水で煮出し、二番煎じも取り、残滓は布袋に入れて体温ほどのお湯を加えて、ドラムカーダーで板状にした原毛を染液に入れ、60度まで上がったら一度上下を返し、95度ほど(沸騰させない)で、20分煮ます。


60度ほどに冷ましたら、原毛を引き上げてお湯で2度ほどすすぎ、そのあと鉄媒染します。
木酢に鉄の塊を入れて置いた、Kさん自家製の媒染液を原毛の目方の8%、原毛への鉄の刺激を和らげるための酢酸を原毛の15%加えたものを、体温ほどの湯で50倍に薄め、原毛を入れて再び煮ます。
ここで時間切れ、引き上げて一旦染液に戻したり、乾かしたりする作業をKさんにお任せしてしまいましたが、どんな色に染まっているか楽しみです。


染めている間、木枠で、トワイニング織りで小さな敷物を制作しています。3本撚りにした経糸を残すのはもったいないし、全部織ると横長すぎるしと、ただいまどこで打ち切るか思案中です。
小さな敷物を2枚つくるには、編みすぎています。

K家のクリちゃん








 

0 件のコメント: