2023年5月22日月曜日

畳替え

 
我が家の居間には畳を敷いてありますが、敷いてから14年、畳が擦り切れているだけでなく、木綿の縁も擦り切れてしまっていたので、畳屋さんに表と縁を取り替えて貰うことにしました。


先日、下見にきた畳屋さんが、
「日本産の畳表にしますか?」
と尋ねました。
「中国産のとどんな違いがあるのですか?」
「日本産の方が脂分を含んでいるので、イ草が割れにくく、傷みにくいです」
というわけで、熊本産の畳表にしてもらうことにしました。また、縁はこれまで木綿でしたが、色褪せただけでなく擦り切れてしまっていたので、新しく混紡にしていただくことにしました。
今朝、畳屋さんがお弟子さんと、跡を継ぐことになった若い息子さんと3人で来て、畳を持って帰りました。

その昔は、暮れの大掃除などで畳をあげて掃除していましたが、昔の畳は人力で詰めものをしたので、一般の人でも持てるほど軽かったのに比べて、今では機械で圧縮するので、畳屋さんでなくては持てないほど重くなっているそうです。


さて、午後遅くに、新しくなった畳が運び込まれました。


イ草のいい香りが漂います。


全部嵌めてから、古い畳表を切ったものを畳の下に敷きながら、ちょっとした段差をなくします。


古い畳表を切るのは包丁のような刃物で、畳は玄能で叩きながら高さの違いを見ます。


縁の色も濃すぎず、ちょうどいい色でした。


畳表には二つ折りにした小さな紙がはさんでありました。
中国産の畳表を熊本産と偽って売りつける人がいるので、熊本の畳表には熊本産であることと、生産者の名前を書き込んであるのです。

畳屋さんはもともと東京で商売をしていたのですが、おじいさんの代、つまり東京大空襲の後でしょうか、石岡に越してこられたそうです。十数代続く畳屋さんで、畳屋さんにも歴史ありでした。






4 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

以前住んでいた社宅の畳を自分で上げた時、下に畳表の切れ端がバラバラにあるのを見つけて、畳屋さん置きっぱなし!と思いました(笑)。
十数代続く畳屋さんって聞いたことありません!老舗中の老舗ですね。
時々怪しい畳屋さんのセールスの電話がかかってきます。うちには畳はないフリをすると向こうはすぐ切りますが、今時畳があるお家は珍しいでしょうね。石岡の老舗畳屋さんにこの先も仕事があることを切に願います。

さんのコメント...

hiyocoさん
畳屋さんが畳をあげたとき、昔のことはすっかり忘れて、「あらきれっぱしが残っている」と私も思いました(笑)。上からきれっぱしをあててみて、薄べりを何枚入れるか決めてから敷いていました。
ネットで見つけたのだったか、訪ねてお願いした市内の畳屋さんでしたが、正解でした。
「畳表だけを裏返すのでは?」と訊いたら、「それは敷いてから3、4年までです」と言われてしまいました(笑)。
今朝起きて、寝室のドアを開けたら、離れているのに青畳のいい匂いがしました。いつまで匂うかわかりませんが、いい気分です(^^♪

af さんのコメント...

畳が重くなっているというところに関心がわきました。
今は断熱畳というのが主流になってきていると思っていたので、昔より軽くなっているのかと思っていました。
畳アロマ、気持ちよさそうです~。

さんのコメント...

afさん
断熱畳は知りません。畳も今では規格品あるいは準規格品がほとんどなのかもしれませんね。それが軽いかどうかまではわかりませんが。

先日いらした建築家の方で、問題がある建物のリフォームをなさっている方がいました。通りから見えてしまう露天風呂の改築とか(笑)。
彼のリフォームの中に、温泉の休憩室が畳敷きで、じいちゃんばあちゃんが寝っ転がり、しかも長時間寝ているので、若い人が入室をためらい、たくさんの人を収容できないという問題を解決した例がありました。畳を板敷きにしてソファーを置いて寝っ転がれないようにして、よかったよかったというのですが(笑)、じいちゃんばあちゃんがかわいそうでした。田舎だったから、椅子の休憩室もつくればよかったのに。