招き猫の一大産地の愛知県の瀬戸でつくられた、指ほどの大きさの磁器の招き猫です。
大小2匹はヤフーオークションで見つけたものですが、黒目がちの小さい1匹はどこからやってきたものだったか? すっかり忘れてしまっています。
いつの時代にも「かわいいの基準」があって、人形や招き猫は好むと好まざるにかかわらず、その基準に影響を受けています。この猫たちの「かわいいの基準」は昭和後期にみえますが、どうでしょう。
日本招描倶楽部の機関紙『福の素』62号より |
瀬戸では、明治のころから磁器の招き猫をつくるようになり、製造技術の高度な古瀬戸の招き猫だけでなく、近年は様々な招き猫をつくって、招き猫産業を支えてきました。
型の内側に練った石粉(磁器の材料)を貼りつけ、それを貼り合わせて乾かしてつくる方法だったものが、型にどろどろに溶いた石粉を流し込んでつくる「流し込み成型」が開発されたことによって、瀬戸の招き猫は飛躍的に量産できるようになりました。
上の写真はどれも「流し込み成型」でつくられた瀬戸の招き猫たちです。絵つけも単純で値段も張らないものばかり、寺社の門前の店や空港など、お土産もの屋の末席に並んでいたりします。
そんな猫たちの棚です。
上の段の文字つきの猫も瀬戸の猫たち、
そして、別の棚にいる大きめの瀬戸の猫たちです。
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