友だちのFacebookで、タイ、トラン県のジュゴンが激減しているというニュースを見ました。
私がトラン県を訪れたのは1997年、休暇と航空会社のマイレージを利用して、NGOを主宰する友人を頼って1週間ほど滞在して、NGOの活動地を回らせていただきました。
ジュゴンについてはまったく知識がなかったのですが、
「ちょっと入ってみて」
と言われて入った海があまりにも遠浅で、行けども行けども深くならず、アマモが生えていたのを思い出します。ジュゴンはアマモを食べて生きているのです。
私の関心はもっぱらマングローブ林やニッパヤシ、漁民の暮らしなどで、アマモの浜は一度訪れただけでしたが、海水温の上昇でそのアマモが育たなくなり、ジュゴンが激減しているとのこと、トラン県から絶滅することも危惧されています。
カンボジアのクラチエでは、一度だけメコン川イルカを見たことがありました。何頭もが頭をぴょこぴょこと水位面にのぞかせるのを遠くから見ただけですが、メコン川にダムができたり橋がかけられたりして、川の環境が変わっています。今も元気にしているでしょうか?
プノンペンの国立博物館の屋根裏には、世界最大数の「家コウモリ」が棲んでいます。どうやって数えたのか、100万羽を超えると言われています。
私の借りていたアパートは、博物館と同じ道沿いにあり、夕方になると、獲物を探しに出かけるコウモリたちが黒いリボンになって出動して行くのを窓から眺めることができました。リボンは途切れることなく10分ほど続きました。
プノンペンの博物館のコウモリについては保護活動をしている人たちしか知らないのか、ネットで調べても記事も写真も見つかりませんでした。
これはバッタンバンのプノム・サンポウの洞窟に住むコウモリが飛んでいる写真です。こちらは400万羽とも言われています。
何も知らない人が、博物館を訪れてコウモリに気づくことをありませんが、天井裏にいると知って耳を澄ますと、昼間でも、「チーチー」と鳴いているのが聞こえます。
プノンペンの博物館は1920年に建てられたもの、冷房装置もなく石像くらいしか安心して置けない、収蔵物にとっては決していい環境ではありませんが、コウモリにとっては近くに王宮、芸術大学など森も多く、最高の環境で、建て替えられないことを祈るばかりです。
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