2019年11月5日火曜日

門の収納の扉、つきました

しばらく前から、駐車場わきの収納の扉をつくっていました。


材料は、あるものの中から切り出します。


幅を割いたり、厚みを割いたりして、引き違いの2枚の扉分の材料をそろえます。
切り離した木っ端は、試し切りに役立ちます。


例によって、途中の写真はほとんどありません。もっとも、いつもの工程です。
これは、削って、刻んで組んだ後の写真です。


組む前に、戸車をつける穴も忘れずに開けていました。組んだ後からは角のみ機が使えません。


鴨居にはめるよう、加工もしています。


敷居レールをつけました。


枠には、ロールになっているラタンの敷物の残りを切ってはめ、細い木を当てて押さえます。


引手の予備がなかったので引手はついていませんが、完成です。
引手は、手に入れたときにつけることにします。最近ではなかなかホームセンターにも行きません。


門の収納が二か所できたので、残るは一番北側のここだけとなりました。
ここは何を入れるのでしょう?


ラタンの敷物は、天井に貼るためにもう18年も前に買ったものですが、その残りがいつまでも役に立っています。








2019年11月4日月曜日

羊の布展


八郷のこんこんギャラリーで、近藤由巳さんの「羊の布展」が開かれています。


どれも、羊の毛を紡いで糸にし、それを染めて織ったものです。
このショール、裏はほぼグレー一色に見えるので、裏表では別の雰囲気が味わえます。


これは、裏表が同じ色に織られている、薄手のショールです。


茶色の布を二枚合わせたポンチョです。


縁は、帯のように細く織ったものを綴ってあるそうです。

近藤さんの織り物は、仕上げの美しさが目立ちます。
織り物は織っただけでは、縦糸と横糸が交差しているだけ、とくに羊毛で、平織りでそのままショールにしたりするとしなやかさに欠け、風がすうすうと抜けるショールになってしまいます。
かといって、織り目もわからないほどにフェルト化させると、手織りの良さが失われてしまうので、ころあいが大切です。
とくに、フリンジの仕上げの美しさには、目を見張るものがありました。


このポンチョは、布全体の糸の始末がきれいなだけでなく、模様帯の部分の糸の始末は編んであって、遊び心いっぱいです。

布を織ると、二方に「みみ」ができますが、織りはじめと織り終わりは、ほつれないように経糸(たていと)を始末しなくてはなりません。
服などに仕立てる場合は、切り端は折ってくけますが、ショールや毛布など布のまま使う場合は、折ってくける、経糸に撚りをかけてフリンジにする、マクラメ編みで七宝に編むなど、いろいろな始末の方法があり、端の始末でまったく表情の違うものができます。

上からガーナのエヴェのケンテ、ブータンの布、タイ北部のシーツ

もっとも簡単なのはそのまま切りっぱなしにしておくことです。
日本の手ぬぐいは、普通は切りっぱなしのままで使い(私は端をくけて使いますが)、洗濯を何度もした後、糸が絡まってほつれなくなった様子が好きという方もいらっしゃいます。



ブータンの布をのぞいては、何度も洗濯されたものですが、それなりに糸と糸が馴染んで、安定感を出しています。

上の二枚はタイのショール、赤いのはカンボジアの絹のクロマー

切りっぱなしの次に簡単な始末は、経糸を何本かまとめて結ぶ方法です。


売るためにつくられているショールの多くは、この方法で始末をしているかもしれません。

上はティモール島のイカット、下はタイのパッカマー

きれいなのは、撚りがかかっている糸の習性を利用して、経糸を何本かずつ撚り合わせて始末する方法です。

近藤さんの布もこの方法で始末してありますが、羊の毛なので、もう一手間かけて撚った糸をフェルト化させて、ほどけないようにしてあります。


木綿ではそうはいかないので、ほどけないようにフリンジの先を結んであります。

カメルーンの絞り染めの布

経糸が太ければ、同じ方法でもフリンジの感じも変わります。


さて、これはインドネシアの木綿のイカットですが、フリンジの先が結んでありません。


羊の毛ではあるまいし、普通は解けてくるものですが、何か、漆のような天然の接着剤を、先端に染み込ませているのかもしれません。
  

このラオスのショール、パヴィエンは変化球です。
薄い布、したがって経糸も細いので、経糸でそのままフリンジをつくっても見栄えがしないと思ったのか、端は三つ折りぐけにして始末し、それに別の太めの糸をつけて三つ編みにしています。


ショールですから、それなりのフリンジが欲しかったのでしょう。
  
ティモール島のイカット

インドネシアの布のフリンジが立派なのは、経絣(たてがすり)で、経糸の本数が多いからです。これが平織りだと、フリンジもまばらなものになってしまいます。
布を大切に思う織り手は、織ったあとも、一手間も二手間もかけるものです。






2019年11月3日日曜日

内町工場


益子の陶器市の帰りに寄った内町工場の一角に、経木の箱がぶちまけたように積んでありました。
アイスクリームの箱です。


その昔、経木に入ったアイスクリームは鉄道の駅でしか売っていませんでした。しかも、比較的大きな町の駅にしか売っていませんでした。冷凍設備がどこにでもあるというものではなかったからです。
昔の汽車は、急行ですら駅には長く停まりました。発車するまで、お弁当、お土産もの、お茶などの売り子さんが、停まっている列車のホームを足早に行きかい、呼ばわる大きな声が共響して、旅心を盛り上げていました。
「えぇ、アイスクリン、アイスクリン」
と、肩から紐をかけた木の箱に入ったアイスクリームを売る人がホームを歩いていて、買ってもらえるとわかると、開けた窓から身を乗り出して手を振って合図したものでした。


経木の箱には蓋はなくて、すりきりに入ったアイスクリームには紙がかぶせてありました。
どうやって凍らせていたのか、冷凍ミカンやアイスクリームはカチカチに凍っていたので、すぐには食べられず、しばらく溶かしてから紙の蓋を取ると、アイスクリームはかすかにクリーム色で、卵の味がほんのりとして、とても美味しいものでした。


内町工場の経木の箱はどれも反り返っていたので、わりと反っていない箱を二つばかりいただきました。


みやこ染のビンも見つけました。


「みやこ染」というビンのエンボスを見る前に、錆びた蓋の灯台模様を見て、
「あっ、みやこ染だ!」
と気づきました。
写真に撮るとわりと読めますが、肉眼ではその上の写真のように錆びていて、字までは読めません。


持っている中身入りのビンの蓋と比べてみると、まったく同じでした。

さて、夫が本を2冊、私も2冊買ったので、なんとビンとアイスクリームの箱はおまけにしていただきました。
本だって、1冊300円とか500円なので申し訳ない気分ですが、ありがたくいただいてきました。


夫が買ったのは、ゴッホの画集と『石田徹也ノート』です。
「あれっ、この本うちになかったっけ?」
「あったかもしれないなぁ」
我が家には私が買った石田徹也と夫が買った石田徹也、2冊あるはずです。
「取り置きして、後でご連絡いただいてもいいですよ」
と、内町工場のSさん。
「あぁ、まあいいです。いただいていきます」
「そうですか」
というやり取りのあった『石田徹也ノートでしたが、


やっぱり、ありました。


私が買ったのは、池澤夏樹の『見えない博物館』と田中小実昌の『香具師の旅』でした。
田中小実昌さんは、野見山暁治先生の妹さんのお連れ合いで、野見山先生のエッセイの中では「こみちゃん」としておなじみですが、本は読んだことがありません。


これは夫が大好きな絵、ゴッホのジャガイモを食らう人々です。


そして私は、画集の中に「織り機」という絵を見つけました。
当時の織り機の様子がとてもよくわかるのですが、さらにじっくり見ると、よくわからないところが一か所あって、何だかもやもやしてしまうのですが。





2019年11月2日土曜日

秋の益子陶器市

益子の陶器市が開かれるこの時期はいつも、毎年良いお天気の日が続きます。
そんな気持ちのいい今日、つくばにお住いのakemifujimaさんも誘って陶器市に行ってきました。
益子の城内坂通り界隈は、何店舗出ているのか見当もつかないほど賑わっていますが、いつものように点と点をつないだだけで帰ってきました。

まずは、家がお隣のM.Kさんのお店に向かいました。
長く、陶器市でのお昼はM.Kさんの店でキーマカレーを食べていました。でも今は販売をやめてしまったので、せめておいしいクッキーを買おうと訪ねたのですが、まだ10時過ぎだというのに、クッキーはもう売り切れていました。
でもそのお店で、akemifujimaさんは、M.Kさんと一緒に出店しているヤポニカ清水将勇さんの、素敵な草木染のお椀を買われました。

次は、kuskusさんのお店です。
akemifujimaさんは、kuskusさんのオオカミを手に入れるのが目的でしたが、いるかいないか、行ってみるまで分かりません。


さいわいオオカミがいました。


akemifujimaさんはちょっと首を傾げたオオカミ、私が首を傾げていない、青いオオカミをいただきました。


さて、その後に訪ねた驚異的な売れっ子T.Tさんのお店では、今回も初日の昨日にほとんど売れてしまったとか、空の台が寂しく並んでいました。
同じく売れっ子のK.Yさんは、もう陶器市への出店はやめたそうでした。


次はG+OOに行きました。
ここでは、今回の陶器市の記念の、ポーチとメンディングテープを買いました。


今年の記念グッズのデザイナーは、kuskusさんです。
それにしても、春秋2度開催されているとはいえ、陶器市がすでに104回を数えているとは驚きです。
しかも、年々盛況になっている気がします。


お昼は、陶芸家であり大工でもある白兵衛さんのおそばをいただきました。


こだわりの白兵衛さん、呼び込みや皿洗いは手伝っている方もいらっしゃいましたが、蕎麦を打つ、延ばす、切る、茹でる、笊に盛るなど、つくるのはすべて白兵衛さん一人でやっていらっしゃいました。

そのあとはいつもの内町工場に行きましたが、そのお話は明日です。






2019年11月1日金曜日

仮設階段は役目を終えました


作業棟の二階への階段は長く、仮階段のままでした。
すかすかなので、これでは作業棟のホールや二階の部屋には密閉性がなくて、虫だのが入り放題でした。


ケヤキの板から、階段の踏み板をつくったのは4月ごろのことでした。
そのころ、側板も削り出したのですが、側板は長くて重いものですから、途中から夫にバトンタッチ、そのまま長い間放置されていました。


しばらく前にやっと手がつけられ、今週から、先日のMさんご一行が印つけを手伝ってくれた側板に、踏み板と蹴込板をはめる溝を彫って、取りつけの運びとなりました。


というわけで昨日、3年振りに仮設階段が取り外されました。


本階段の側板を置いてみましたが、階段をつくる前に、壁に開いたあちこちの穴をふさがなくてはなりません。


複雑な電気配線のある場所は、


開閉できる蓋をつけています。


でも、その脇にも穴が開いています。


反対側はまだまだ、ぽっかりと大きな穴が開いていますが、こちらはタイルの切れ目のところに扉をつくってあるので、そこを閉めれば室内になり、物理的にはそう厳密に閉じなくてもいいところです。
 

本階段は、今までついていた仮設階段より、奥まった場所から登ります。
左側に積み重ねてあるのが、3年もお世話になった、仮設階段に使っていた板です。


11月9日には我が家の見学会があります。
それまでに仕上げるつもりでしょう。そうでなかったら、作業棟の二階には登れません。