2026年6月11日木曜日

親子鍋

「あのさぁ、カツ丼つくる浅い鍋があるだろう。あれが欲しいんだけれど」
「えっ、大浦食堂にあったやつ? あれ、吹きこぼれるのよね。ガス台が汚れるし、いつも使うわけじゃないし、私欲しくないなぁ。卵とじする浅鍋なら、土鍋の大きいのと小さいのがあるでしょう。あれを使って」


そんな会話をしたのに、夫は昨年、私に無断で親子鍋を買いました。
卵が大好きな夫は、このお鍋でトンカツと玉ねぎを卵でとじるだけでなく、スクランブルエッグをつくったりしていましたが、鍋が浅いので、たいてい中身が溢れてガス台が汚れました。
また、長い持ち手が重いので、五徳の出っ張りと鍋の持ち手をきちんと合わせて置かないと、空の鍋はひっくり返ってしまうのですが、そんなことにお構いなくうっかり置いてしまう夫には、ちょっと使いにくかったようでした。


親子鍋の出番が減っていたので、使うのを諦めたのかと思っていたら、持ち手が立っていて倒れにくい親子鍋を買いたいと相談されました。
「大小あるけど、どっちにしようか」
「そりゃぁ大きい方でしょう。こぼれにくいから」
と言うわけで、このお鍋がやってきました。
私には関係ないわと思っていましたが、このお鍋、フレンチトーストをつくるのにぴったりだったのです。


牛乳に浸したパンを溶き卵にくぐらせて、バターを溶かしたお鍋に並べたあと、残った卵をまわしかけますが、フライパンより小さいので、卵が流れずにまとまります。


そして、鉄のフライパンより軽くて洗いやすい。
と言うわけで、意外なことに、私が重宝しています。





 

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