2025年1月27日月曜日

どうにもならないけれど

トランプ氏がアメリカ大統領に指名されて数ヵ月、世界中に向かってトランプの毒が吐かれてきましたが、大統領就任後、その毒がべっとりとさまざまな場所に住む人々にも降りかかってきています。
トランプは、アメリカの中南米からの移民を制限すること、イスラエルのガザ破壊問題や、ロシアのウクライナ侵攻問題に早期に決着をつけることなどを公約していましたが、就任後ただちに着手しました。

1月25日にトランプは、
「ガザにはおそらく150万人ほどの人々がいるが、我々はすべてを一掃する。何世紀にもわたって多くの紛争が起こってきた。何とかしなければならないが、今はすべてが破壊されて人々が死亡し、まさに解体現場のようだ」
と述べ、ガザにいるパレスチナ人を全部移住させるので受け入れるよう、ヨルダンとエジプトに要請しました。周辺国は激しく拒否しています。
何十年もガザの人々を天井のない檻に閉じ込め、人々から日常を奪った上、百歩譲ってハマスが武力で人質をとったのは悪かったとしても、そのあとの皆殺しにしてもいいとの考えの上に立った攻撃で4万人を超える人を殺したイスラエルはそのままにして、餓死するなど過酷な状況の中で命をつないできた人たちを、他国の大統領という分際でゴミのように一掃しようとするとは、信じられない暴挙です。


また、トランプは1月26日、米国内の不法移民を送還しようとした軍用機2機の着陸を拒否したとして、コロンビアに報復措置をとることを表明しました。
報復措置は、コロンビアから米国に輸出される製品に25%の緊急関税を課し、コロンビア政府当局者の入国を禁止するもので、これに従わなければ、さらに関税を引き上げると主張しています。


そして、モーニングヘラルドは、1月24日には都市部にいたアメリカ先住民であるナバホの人々が逮捕されていると伝えています。
彼らは先住民血統証明書(CIB)と州発行の身分証明書を提示したのですが、ICE(移民取締局)職員はこれらをアメリカ市民の証明として認めず、逮捕拘留されました。 たかだか250年しか北米大陸にいないトランプたちが、12000年もいた先住のナバホをいったいどこに追いやるというのでしょう? カナダ? トランプの出現で、これまで世界であいまいにされてきたことがすべてはっきりするのではないかと期待する向きもありますが、はたして多くの人々の血を流さずにそんなことができるでしょうか?


さて1月26日、日本の総理大臣の石破さんは大相撲の表彰式に臨み、小柄な呼び出しさんの手を借りたとはいえ、重さ40キロの総理大臣杯を持ちあげて、優勝した豊昇龍に手渡しました。
頑張ったね、石破さん。

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