2018年4月20日金曜日

わからんなぁ?


セルロイドの招き猫です。
前後の型の合わせ目に、盛大に「バリ」が出ています。


底にもバリが出ているので、まっすぐは立てません。


この猫は、なぜか型の継ぎ目に小さな穴がありません。

普通、招き猫のような立体セルロイドは、鋳型にセルロイドの板生地を二枚挿入して、加熱し、セルロイド板が柔らかくなったところで板と板の間に空気を吹き込んで膨らましてつくります。


そのため、必ず、小さな穴が残ってしまいます。


寝ている猫は身体の両側に穴が開いていて、立っている猫は一つは身体に、一つは耳の先に穴が開いています。

キューピーや人形のように、手足が別のパーツでできているものは、そのつなぎ目に穴を持ってくるので、穴は目立ちません。また、だるまのようなものは、底に穴を持ってきて、後で鉛を詰めて錘とすればいいのですが、招き猫のような場合、隠しようがなくて、つなぎ目に穴が残っているのです。


それにしても、膨らまして作ったのではない招き猫、いったいどうやってつくったのでしょう?

バリをわざと残したお面のようなものをつくって、それを二つ合わせて、招き猫の形に合わせたプレス機でプレスする、そんな方法があるのでしょうか?







2 件のコメント:

かねぽん さんのコメント...

バキュームフォーム(真空成形)で作った物かも知れません。模型の製作でよく使われる技法です。自分ではやった事がありませんが。

さんのコメント...

かねぽんさん
真空成型とは何か、ちらっと見てみました。
真空加工のデメリットとして、後加工が必要、不要な部分のトリミングをしなくてはならないとありました。このバリだらけの招き猫にぴったりです。
これは、セルロイドではなくて、実はプラスティックで、古いものではなくて新しいものの可能性大ですね。光沢は、古いセルロイドと違ってつやつやしていますが、いまどきこんなものをつくる人がいるとは思いませんでした(笑)。
ありがとう。勉強になりました(笑)。