2012年10月17日水曜日

飼料づくり


コンバインは、稲を刈り取ると同時に、脱穀・選別もして、お米は袋に入れ、稲わらは細かく切って田んぼに撒いてしまう稲刈り機です。


八郷ではところどころ、刈り取った稲わらをとんがり帽子状に立てて、乾かしている田んぼがあります。今年は特に目立ちました。
最初、コンバインを使っていないのかしらと思っていましたが、それもコンバインでできる作業の一つと、最近知りました。牛の飼料にするため、コンバインに稲わらを残すアタッチメントをつけて、刈り取るのだそうです。

そこまでは知っていたのだけれど、その乾燥させた稲わらを、飼料としてまとめているところは見たことがありませんでした。
すごい!全部機械がやります。


まず。トラクターの後ろに箱型の機械をつけ、広げておいた稲わらの上を走ると、わらが箱の中に巻き込まれます。
箱の中では、わらがどすどすと回っている音がしています。


わらが最大の大きさになったら、ごろんと吐き出します。
出てきた稲わらのロールは、カチカチに固まり、ネットがかぶされています。


トラクターはさらに前進して、他の稲わらを巻きこんで、新しい稲わらのロールをつくりはじめます。


転がっているわらのロールを、


別のトラクターが近づいてつまみあげます。


つまみあげた途端に、わらのロールは角度を変えながら回転しはじめ、繰り出されるビニールが、わらのロールを覆っていきます。


この間もトラクターはじっとしているのではなく、あとで回収しやすい場所へと走っています。


くるくる、くるくる。


あっというまに一丁上がり!


ときどき、田んぼに置いてあるこんな包みは、こうやってつくっていたのでした。


今年はアメリカのトウモロコシや麦が干ばつのせいで家畜の飼料が不足しているので、稲わらを飼料にするために残した田んぼが増えたのでしょう。
これでも、高タンパクが必要な現代の飼料には、ほんのちょっと足しになるくらいです。



2 件のコメント:

mmerian さんのコメント...

昨日は、牛を飼っている友人宅でロールをたくさん見ました。可愛がられて育てられている牛って大変人懐っこいです。1頭1頭餌にも気配りして、配合を変えるのだとか。赤ちゃん牛は、下痢をしやすいので、キンミズヒキの干し草を与えているそうです。口蹄疫で全頭処分した友人の牛への愛情は深くて仕事が楽しくてしょうがないようです。

さんのコメント...

mmerianさん
土手などでつくる草の大きなロールと違って、わらのロールはずいぶん小ぶりです。
カンボジアの牛にはわらが最高のご馳走でしたが、日本ではどうでしょう?肉骨粉などあげないでもらいたいものですね。
キンミズヒキは母がくれたので植えていましたが、種が犬にひっついて大変なので、何年かかかって駆逐してしまいました(笑)。薬草になるんですね。
口蹄疫の時は大変でした。お察しします。