2013年2月22日金曜日

振り回して遊ぼう


糸の端を持って、頭の上でくるくるまわす鳥のおもちゃです。
勢い良く回すと、ちりちり、ぴちぴち音をたてます。


尻尾が前後に動くようにつくってあるので、糸を持って回すと遠心力で尻尾が後ろに下がり、ブリキの板を突起させたものや、針などの先に、丸いブリキの板が触れて音を立てる仕組みです。
 

鳥の身体は張り子のような紙細工でできていますが、ただ印刷した紙を、貼り合わせただけのものもあります。
羽は、本当の羽がついているのと、セロファンでできているのがあって、セロファンの羽は、完全に広げると、より水平に柔らかく飛ばすことができます。


つくり方のミソは、音の出る仕掛けのところでしょうか。
これは、ボール紙をブリキで挟んで止めて、端は張り子のお腹に(たぶんあとから穴を開けて)突っ込んであります。


これは竹串を通す穴をブリキでつくり、針も挟んだものをお腹に突っ込んでいます。
ブリキの上で靄っとしているのは、補強と見栄えのために貼ってあった和紙が傷んでいるものです。


お皿に(竹串ではなく)針金がはんだづけしてあって、針も一体になっていますから、この平面の小鳥がもっとも大量生産品らしいでしょうか。
でも残念、身体が立体ではないからか、張り子の鳥に比べて音が出にくく、出る音もかりかりと、あまり鳥の声らしくありません。

尻尾はある程度の重さが必要なのか、みんな薄い木(経木)でできています。

東南アジアでも、同じようなおもちゃを見たような気がしますが、手元にはありません。
こういうおもちゃはお店では売っていませんし、そこに暮していても難しいのに、ましてや短い滞在では運よく行商人に出会うこともめったにありません。
言葉ができない国で、子どもが持っているおもちゃを見つけて、売っている場所を聞きたい、せめて写真だけでもと、必死で追いかけて、怖がられて、逃げられた経験が何度かあります。


やはり振り回して音を出すおもちゃです。
素焼きの筒に紙を張り、それに糸を通して、内側には短い竹ひごを結び、外側には長い竹ひごを結んであるおもちゃで、いろいろなところで見かけました。
筒の大きさや厚さによって、ぐわんぐわんという音は高かったり低かったりしますが、糸でなく馬の毛など自然の紐を使う方がよい音が出るそうです。

写真はタイのものですが、他の国にもあったような、私もいくつか持っていたことがあったような気がしますが、いま手元にはありません。


5 件のコメント:

hatto さんのコメント...

17作ってみました!春さんの写真を見ながら、トマト缶の蓋を丸く切って、お皿の部分を。尾っぽは蒲の葉で胴体は厚紙で。しかし、鳴きません!ビュンビュンとまわるだけです。何がいかんのかなあ、、、。尾っぽを重たく厚紙に変えてみたりしてるけれどだめです。自分が作ったものだといつ壊れて部品が飛んでくるのか恐いですね(笑)以外に難しい~。この鳥さん。

hatto さんのコメント...

なぜかコメントに17って書いてしまっているけど、、、?数字とアルファベット認証の打ち込みをこちらに入れてしまってるんですねきっと。作ったのは1つです。(笑)

さんのコメント...

hattoさん
すごい!りっぱ!
ただ、鳥が平面で羽も広がっていないと、空気抵抗がなささすぎるのではないでしょうか?
私の持っている平面のものも、羽を広げないと鳴きません。抵抗があって、ゆっくり回って、揺れたりすると、鳴くのでしょう。張り子の方は簡単に鳴きます。あと、張り子のつくり方は結構いい加減でゆがんだりしているのも、鳴く要因になっているのでしょうか?
セロファンというわけにいかないから、折り紙を折って羽をつけてみたらどうでしょう?あと、糸が鳥の顔ではなくて背中のあたりについているのも関係あるのでしょうか?

hatto さんのコメント...

背中の方に糸の位置を変えてみました。羽根はおもいきり広げたり色々試みてますが、なかなか鳴きません。静かにおりこうさんにクルクルまわっています。(笑)こりゃ、オブジェどまりですね。材料の重さ、バランスなんかも関係するのかもしれませんね。見た目は春さんのにそっくりなのになあ。「なかぬならなかせてみようホトトギス」もうちょっと頑張ってみます。その前に洗濯取り込まなきゃ(笑)

さんのコメント...

hattoさん
お楽しみください♪
私もいつか立体でつくってみます。張子といっても適当ですから。