フロック加工の猫です。
土台は磁器、その上にフロック(短繊維)加工されています。
ところどころに、我が家の猫のトラの毛がついてしまっていますが。
フロック加工とは、土台の上に接着剤を塗り、短い繊維を植えつけて、動物の毛皮のように加工したものです。
その昔、観光地でよく売られていたペナントには、フロック加工がされていたものがあったように記憶しています。
骨董市の、馴染みでない骨董屋さんの店先で見つけました。値段を訊くと、その骨董屋さんはこれを掌に乗せ、ためつすがめつ、長い間ながめて、やっと金額を口にしました。
一分以上かかった、あれは何だったのか、聞いてみればよかった、どんな骨董屋さんだったか、もう忘れてしまっています。
前から見ると、あまり三毛猫には見えませんが、後ろから見ると、まぎれもない三毛猫です。
手毬は木でできています。
さて、今でも市販されているフロック加工のおもちゃに、「シルバニアファミリー」があります。
シルバニアファミリーは、見るだけでなく、「子どもが遊べるドールハウス」の動物たちで、イヌ、ネコ、ウサギ、リス、シカ、クマなどの、父母と、女の子や男の子がいます。
シルバニアファミリーは工業製品ですから、土台はプラスティック(樹脂?)でできています。
いろいろな動物のなかで、我が家にはシマネコのカップルだけいます。
そして、二匹で手を挙げて、招き猫として暮らしています。
三毛猫は、シルバニアファミリーと比べてみると、同じフロック加工といっても、毛足の長さが違うのがわかります。
手加工と機械加工の違いでしょうか?
フロック加工は、今では直流の高電圧を利用して行なう静電植毛(電着加工) が最も多いのですが、コンプレッサーによる吹きつけや散布、または機械的振動の利用などもあるそうです。
昔は手加工ですから、どんな方法でやっていたのか、きっと工場内には、細かい繊維が飛び散っていたに相違ありません。
統一前の西ドイツでも、ワグナー・クンシュトラーシュッツ社で、フロック加工の動物がつくられていました。
1966年から、溶かした紙(紙塑)を土台にして、手加工でつくられていましたが、1983年で生産を終了し、今ではつくられていません。
フロック加工は埃がつきやすいだろうと、その昔、骨董屋のがんこさんからもらった人形ケースに入れてみました。
下の板はラワンですから1960年代から70年代につくられたもの、古くはありませんが、ドームは吹きガラスでつくられています。
ちょっと、ドームの背が高かったので、空き缶を置いてその上に猫を乗せたら、ぴったりでした。
三毛猫ちゃん、喜ぶかなぁ、息苦しがるかなぁ。
2 件のコメント:
最近三毛猫を見かけない気がしますが気のせい?
2色使いの模様?のネコしか見ていないな~
シルバニアは我が家もネコさん家族しかいません、笑
あかずきんさん
そういえばそうかも!白黒、黒い部分がまだらになった白黒、茶トラ、黒猫などが我が家の周りを徘徊しています。
シルバニアは、何が何でも招き猫の数を増やそうとしていた浅はかな時代に(今でも同じようですが、笑)買いました。家族全部はさすがに良心が邪魔して(笑)、一度には買えなくて、2匹だけ買って、それ以来増えていません。
でも考えてみたら、手足が動いて、服を着ていてあの値段。工場製品とはいえ、よくできていて感心してしまいます。
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