2025年9月3日水曜日

片口の籠

9月3日 、箕の日が来ましたが、箕の話題がありません!
というわけで、箕より口がぎゅっと小さくなった、似ているといえば似ている、似ていないといえば似ていない「片口」と「いなり口」の籠でお茶を濁します。


片口の籠たちです。
上は岡山県一帯で広く使われていた勝山の万能籠。穀物を入れたり、炊いたご飯を入れたり、川で野菜を洗うのに使ったりと、いろいろなことに使われていました。
下はステンレスの網を竹の縁で押さえた籠、米あげ籠として使っています。2合までは中くらいの籠を使い、3合以上は大きい籠を使います。


上の写真の籠たちは、口がついていますが、縁は切れないでつながっています。
上の2つは大分県のいなり口、真ん中は穀物入れに使われた籠と思われますが、産地はどこか不明です。ただ、材料がスズタケなので、関東以北と思われます。
そして、下はやはりスズタケの蕎麦笊として使っている籠です。


大きい籠は口が開いていることでとても重宝したに違いありませんが、蕎麦笊の口はただの意匠、ここから何かをこぼすのは難しそうです。


ついでに、口の開いていない熊本の三角じょけ(左下)も、お仲間に入れてみました。
「箕の日」と言うより、「三の日」でした。






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