軽トラックのダヤン

昨年の１１月頃だったか、軽トラックの調子がおかしくなりました。近くの修理屋さんに持って行くと、
「こりゃ、エンジンがもうダメだ」
と言われてしまいました。 修理できないことはありませんが、修理代が中古の車を買うのと同じくらいかかります。

田舎暮らしは、軽トラックがないと、なかなかやっていけません。もらった石、掘り起こした土、切り倒した木、建設材料の運搬などなど、毎日のように出番があります。
しかたない、安い中古車をさがし回りました。そして、やっと見つけたのは昨年暮れのことでした。

古い軽トラックには、座席後部の窓にダヤンのシールを貼っていました。
内側から貼るのですが、外から見ると顔が、内側から見ると、後ろ頭が見えるシールです。

今でも、家の近くの自動車修理屋さんの前を通ると、もとは我が家のだった軽トラックが野ざらしになっていて、ダヤンが昔と同じ、涼しい顔をして、外をながめています。

あの、腕組みしたダヤンの顔だけのシールーが好きでしたが、もう売っていません。最初のシールを手に入れたころからすでに十余年の歳月が経っています。

しかたなく貼ったのはチビダヤン。
運転中、バックミラーから見ると、シールが邪魔して後ろがちょっとだけ見にくくなるのですが、ちょっと首を伸ばせば問題ありません。
懲りないことです。

車内から見ると、チビダヤンはちょっとクレージーな顔をしています。

軽トラックは、少し型番が新しくなったぶん、窓は横に広くなりました。