2024年10月3日木曜日

スズタケのじょうご


あれっ、毎月3日は「箕の日」ではなかった?
箕の話題がないので、9月に引き続いてじょうごのお話です。箕同様、じょうごも竹でできた、たいせつな農具でした。


スズタケ(根まがり竹?)を使って、縁は「矢筈巻き」のじょうご、おそらく信越地方(または東北地方)でつくられたものでしょう。長岡と墨書きされていますが、地名ではなく名字かと思います。


編み始めの、細い方の縁は、床に乱暴にこすりつけたりしたのか傷んでいましたが、おかげで芯材を見ることが出来ました。


太い針金でした。細い針金で結わえて、しっかり「わ」にしています。
経材(たてざい)はスズタケのひごは細いので4本まとめて使っています。合計27本の経材、1カ所が4本ずつですから、27×4=108本で編み始めています。


じょうごを広げるにつれ、経材は2本ずつに分かれます。
経材を偶数にしては編み進めることが出来ないので、真竹のじょうごは、経材の1カ所だけ1本足すのではなく2本足して経材を奇数にしていましたが、スズタケのじょうごは経材を1カ所だけ2本ずつに割らないでそのままにして奇数にしてあります(真ん中)。


穀物が滑りやすいように、内側に竹の皮の方を使っています。


じょうごのお話でした。








 

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